親と子供の水泳教室~初めてのクロールの教え方
子供が水泳を親から教わる時だいたい初めにクロールを教わりますが、親は教え方がなかなか分からず苦労してる人も多いようです。
今回はそんな家庭の水泳教室におけるクロールの教え方と注意点を考えてみました。
1.子供の水泳教室~クロールとそれにつながる教え方
子供の水泳教室の形も色々あり、教え方も色々ありますが、クロールやクロールにつながる練習教程は最初に入れるパターンが多いです。
今回は「親が子供に教える家庭の水泳教室」という設定で、クロールの教え方のポイントと注意点をご紹介します。
1.はじめに
親が子供に教える場合は「自分の子供」という安心感からつい無理を強要してしまいがちになります。
クロールは段階を経ないといけないので「とりあえず何が何でも25M泳げ」と無理な注文をしないように気を付けて下さい。
2.教える親がクロールを泳げない場合
親が子供にクロールを教える時に、その親がクロールを泳げていると何かと便利ですが、必ずしも泳げる人とは限りません。
子供は、もちろんですが親は他人でない事を知っているので他人ほどは遠慮しません。
遠慮しない一番大きな部分は「感情」です。
子供は子供なりに常に他人との距離を取りながら生活しています。
クロールの練習をするとなると少なくとも幼稚園以上の年齢のはずですので、その辺の距離感はもう十分わかってます。
親に出せる感情でも他人に出す時には、それなりに躊躇してしまう感情は「怒り」と「甘え」です。
子供の出来が悪く親が怒って指導したら子供も怒りながら泳ぎます。
親がクロールを泳げていなければ子供は甘えてくる、つまり軽視するようになります。
では「自分が泳げない親御さんは教えられないのか?」となるともちろんそうではなく、本を見ながらでもいいので、子供と一緒にクロールの練習をするようにして下さい。
必死に努力している親を軽視する子供はまずいないのと、むしろ嬉しいと思うのは間違いないでしょうし、それどころか多分誇らしく思ってくれると思います。
3.教える親がクロールを泳げる場合
自身が泳げる人は、クロールの泳ぎ方のポイントはご存知でしょうから、それをご自分の感覚で伝えれば問題ないと思います。
ただクロールを教えるにあたって気を付けて頂きたいことは、あまり技術、それもストローク技術を教えないことです。
教える親御さん側がかなり上達している方なら尚更気をつけて下さい。
親がクロールを教えるということは、少なくとも子供はスイミングクラブには行ってないと想像できますので、つい自分が今やっていたり過去に覚えたりした水泳技術を教えたくなるのですが、スイミングクラブに行っていないとなると水泳の持久力はほとんどないはずですので、その泳力レベルの子供に一番必要ない物はストローク技術と言ってもいいくらいです。
その技術はその本人だから、つまり自分だから使えるのだという事をしっかり認識した上で子供に水泳を教えてあげて下さい。
4.初めてのクロール
クロールが初めてという子供に水泳を教える場合、具体的な教え方として一番大切な項目はバタ足です。
細かいところはおいといても構いませんので、とにかくバタ足をさせましょう。
もちろんその時、親御さんも一緒に練習しなければなりません。
バタ足は非常に苦労を伴う練習項目です。
苦労が多い項目ほど一緒にしてあげて下さい。
2.親ならではの教え方
「親と子は別の人間」とよく言いますが、やはり親子は親子なので、やっぱり他人より似ているところは多々あります。
自分がクロール習得時につまづいたところは子供も同じようにつまづき易いですし、感覚的なニュアンスも親子はよく似ています。
そこが親子ならではの特権なので、その特権をフル活用して、具体的な細かいところもしっかり伝えてあげるに越したことはないのですが、それに加えて自分の感覚を伝えてみるようにされるといいと思います。
多分親子でしかできない指導法なので、これはなかなか面白い方法だと思います。
ぜひ試してみて下さい。
人に何かを教える時は自分も必ず色々勉強になる事があります。
ぜひ親子で一緒に上達できるよう頑張ってみて下さい。