子供短期水泳教室は子供のやる気を育てる為の短期水泳教室です

よく春休みや夏休みを利用した子供を対象とした短期水泳教室が開催されています。

今度の短期水泳教室に子供を参加させてみようと思われている保護者の方は、ぜひこちらの記事を参考になさって下さい。


1.子供短期水泳教室

学校の長期休暇の時期に合わせて、主に民間のスイミングクラブで実施される子供短期水泳教室。

スイミングに通わせようと思いつつ、なかなかきっかけがないという方には、お試しで水泳教室が体験できるとても便利なシステムです。

しかし初めて子供を参加させる保護者の方にとっては不安な事もあると思います。

そこで子供の短期水泳教室の意味合い的な事をご紹介致します。


2.初心者はあくまでもきっかけ作り

初めて水泳教室に参加させるという保護者の方に知っておいて頂きたいのは、短期水泳教室はあくまでもきっかけ作りに過ぎません。

そこの建物に慣れる、そこのプールに慣れる、そこの指導員に慣れる、そこの練習の様子を体験する、そのスイミングのシステムを把握する、初心者においてはそれが第一目的です。

大人でも、初めて行くお店や、初めて務めるパート先など、初めての事は緊張しますので、それが子供となれば、人生経験が少ない分、尚更に緊張します。

それを3日~5日間をかけて慣れていくのです。

初心者の場合はそれが第一の目的という事を念頭に置いて参加するようになさって下さい。


3.スクール生が短期水泳教室に参加する意味

短期水泳教室には本科コースのスクール生も参加できるようになっているのが一般的です。

初心者が短期水泳教室に参加する一番の目的は、それを続けるためのきっかけ作りとなりますが、では本科コースのスクール生が参加する目的は何でしょう?

民間のスイミングクラブには大概進級テストというものが存在します。

その進級テストの項目を目標に練習し、自身の泳力や持久力を向上させていきます。

しかし中にはなかなかその進級項目をクリアーできない子供もいます。

その理由の中の物理的な理由としては、参加している日が週1回だけという場合が挙げられます。

人が何かを覚えようとする時、同じことを72時間以内に繰り返すと早く覚える事ができると言われています。

72時間=3日以内ですが、週1回しか参加できない場合となるとその倍以上に間が空いてしまう事になるので、なかなか覚えられなくても仕方ありません。

そこで、一般的に3~5日間、連日で行われる短期水泳教室に参加する事で、前回行ったことを忘れてしまわないうちに復習することで水泳技術の習得を促進し、本人のやる気を促すきっかけにする、という訳です。


4.一番の目的

対象者別に子供の短期水泳教室の意味合いを記載致しましたが、対象はどうあれ、一番の目的は本人のやる気を促す事です。

決して、その期間で泳げるようになるためとか、ましてや進級テストに合格するためなどは以ての外です。

また、5日間の短期なら5日間休まず継続し続けることで、継続の大切さも伝えていくことになります。

5日間継続して、たとえ顔付けが出来るようにならなくても、たとえ進級テストに合格しなかったとしても、5日間休まず続ける事ができたという事は本人の自信につながります。

何事も努力を継続しないと成果は出ません。

この段階では継続できたという事こそが一番の成果なので、これから短期水泳教室に子供を参加させようと思っておられる保護者の方は、そこをくれぐれも間違えないようにして下さい。

また、スイミングクラブ側にも注意して頂きたいところなのですが、プールが初めての子供でも、その短期水泳教室ですぐ水に慣れたり泳げるようになれる事を想像させる文句は謳わないことです。

確かに出来る子供もいますが、出来ない子もいます。

それと同じように、そう出来るベテランの指導員もいれば、まだまだ勉強中の指導員もいる訳です。

そして今一度、進級テストの意味合いをよく考えて頂きたいです。

最近のスイミングクラブはどこのクラブを見ても「進級テストのための水泳練習」になっています。

進級テストはあくまでも目標であり、水泳習得の本来の目的は、水泳を利用した健康維持・管理であったり、大人になった時の趣味の提供であったりするはずです。

水泳は、ほとんどの方の場合、その人の人生を心身ともにより豊か送ってもらうためのツールにしか過ぎないはずです。

ましてや対象者が子供となると、水泳を通しての、公共の場におけるルールやマナーの教育も絡んできます。

スイミング側が進級テストを大げさに捉えてしまうので、対象者やその保護者も大げさに捉えてしまうのです。

その結果、子供は周りからの進級テスト合格に対するプレッシャーが掛かり、その為に水泳そのものが嫌いになってしまう子供もいます。

スイミング業界は今それに気づかない事には衰退の一途をたどる事になりかねないと、一指導員として強く危惧します。

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