「マスターズ水泳大会に出たい」と本当は思っているあなたへ

マスターズ水泳大会に出たいと思っている方は、一つのスイミングクラブで見ても、全体の1割もいません。

そこにはマスターズ水泳大会への誤解があるからです。


1.「マスターズ水泳大会に出たい!!」

初めは関節痛の改善、医師から勧められた、現在の健康の維持といった理由から水泳を始められる方がほとんどですが、水泳教室に通っているうちにそんな自分の意に反して水泳技術が向上してきます。

そのうち水泳自体が面白くなってきて、もっと技術を向上させたいという意欲も出てくるようになります。

にも関わらず「マスターズ水泳大会に出たい」と言われる方は、その中の1割にも満たないのが現状です。

「家事や育児が忙しいから」という理由もおありでしょうし、「大会が開催される土日は大抵仕事だから」という方もおられるでしょう。

そういった物理的に無理な方もたくさんおられますが、「自分なんかが出たって」という、物理的に出場可能なのにも関わらず、精神的に臆してしまって出ようとなさらない方も結構おられます。

「出たいと思っていても気持ちが臆してしまって」というより、マスターズ水泳大会そのものを勘違いされている方は非常にたくさんおられるようです。


2.マスターズ水泳大会とは

ここで、2016年一般社団法人 日本マスターズ水泳協会 マスターズ水泳競技会(競泳)規則より抜粋したマスターズ水泳大会に関する記述を掲載します。

マスターズ水泳大会の主旨としては「健康・友情・相互理解・競技」をモットーにして、幅広い年齢層の人達に水泳を通じて多くの仲間の人達と健康で明るい人生を楽しんで貰うためのもの」とあります。

参加するための条件としては

①医師の健康診断または本人の自己申告に基づき、健康上異常がないこと。

②競技会当日より前1ヶ月の間、週1回以上の水泳練習を行っていること。

③競技会出場にあたって自己の体調に留意すること。

④競技会期間中に大会医務委員により出場停止の勧告がされた場合は、その指示に従うこと。

とあり、各々個人が気を付けなければならない事は以上の4つです。

あと、登録とか色々な条件もあるみたいですが、それはすべてスイミングクラブの人がやってくれますので大丈夫です。

スイミングクラブに所属せずにマスターズ水泳大会に出る事は不可能ではありませんが、2名以上でチーム登録をしてから個人登録しなければいけなかったり、エントリーとかその他諸々すべて自分でやるのは大変ですし、加えてその都度登録料が発生したりしますので、コスト的にみてもスイミングクラブに所属してしまった方が簡単ですので、そちらをお勧めしたいです。

これだけで誰でもマスターズ水泳大会に参加可能となります。

個人が1回の大会で支払う費用としては、地域によっても変わってきますが、個人種目が1種目1000円くらいで、プログラム代が1000円くらい。

2種目にエントリーされる場合と、更にリレーに出場する場合はプラス2000円くらいなので、合計で掛かっても5000円でお釣りがくるぐらいの感じです。

クラブによっては初回の個人登録料や事務手数料を徴収する場合もあるかもしれませんので、その辺は各クラブでご確認下さい。


3.マスタ(ア)ズすいえい

マスターズ水泳には「マスターズ水泳キーワード9」というスローガンのようなものがあります。

マ/マイペース ゆうゆう大きな ストローク

ス/進んで受けよう メディカルチェック

タ/タイムより 楽しい水泳 健康づくり

(ア)/頭を使って 泳ぎの工夫

ズ/ずっと前の 若さと力 あてにせず

す/睡眠 食欲 体調チェック

い/いつも練習 あってこそ 楽しいレース

え/エイここで 退く勇気が 大人の水泳

い/いい笑顔 気力も充実 輝く高年

(一般社団法人 日本マスターズ水泳協会 ホームページより抜粋)

このスローガンのもと、皆さんで水泳を楽しみましょう、というのが趣旨です。

クロールが25Mやっと泳げるようになった方であっても、マスターズ水泳大会の主旨に基づき、このスローガンに基づいて行えば、十分参加可能なのです。

とにかく一番大切なのは「マスターズ水泳大会に出たい!!」という気持ちです。

今ベテランの参加者の方も、初めは誰でも初心者だったのですから、どうぞ臆することなく、どんどんチャレンジして頂ければと思います。

頑張って下さい!!

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