マスターズ水泳大会~練習量より練習の質を上げよう
スイミングクラブによっては「マスターズ水泳コース」みたいなコースが存在し、その練習量は他のコースを圧倒するほどです。
「自分はまだ中級クラスだから無理か・・・」と思っておられる方がおられましたら、その心配は要りません。
1.マスターズ水泳大会に参加するための練習量
結論から申し上げますと、練習量は必要ありません。
現在、スイミングクラブの中級クラスぐらいの泳力レベルで、且つそのクラスの練習量でも、マスターズ水泳大会には十分参加できます。
厳密に言えば、距離と泳法は25M自由形と限定されますが、それなら初級クラスの方でも参加できます。
マスターズ水泳大会に参加する為には、練習量ではなく規定の練習回数が必要です。
2.マスターズ水泳大会に参加するための練習回数
一般社団法人 日本マスターズ水泳協会のマスターズ水泳競技会(競泳)規則を見てみると「競技会当日より前1ヶ月の間、週1回以上の水泳練習を行っていること」(2016年一般社団法人 日本マスターズ水泳協会 マスターズ水泳競技会(競泳)規則より抜粋)とあります。
地方大会でしたら「定期的に競泳の練習を行っていること」とか「競技会当日より前1ヵ月間、週1回以上水泳練習を行っていること」とか「定期的(週1回以上)に水泳を楽しんでいる方」と記載してあります。
マスターズ水泳大会の参加資格に練習量は必要ないのです。
3.とは言うものの・・・
しかしながら、やはり参加するにはある程度は泳げる状態で出たいと思うのも自然な気持ちです。
そこで、現在初級クラスと中級クラスの境目くらいの方、現在中級クラスの方用の、マスターズ水泳大会に参加するための簡単な練習内容と練習量をご紹介します。
1.もう少しで初級クラス卒業という方用
①ウォーミングアップ(クロール)25M×4本/サークル1分
②キック(行/クロール 帰/背泳ぎ) 25M×2本-1セット×4セット/サークル1分
③片手クロール(行/右手 帰/左手) 25M×2本-1セット×4セット/サークル1分
④クロールスイム 25M×16本/サークル1分
⑤何でもいいのでゆっくり50M(泳いでもいいし、歩いてもいい)/所要時間3~5分
⑥クロールスイム 25M×4本(物凄く全力で泳いで下さい)/サークル2分
⑦クールダウン 何でもいいので泳いで下さい 50M×1本/所要時間5分
全体で1時間くらいの練習で、全部泳ぐと1100Mになります。
2.中級クラスの方用
①ウォーミングアップ(行/クロール 帰/背泳ぎ)25M×2本-1セット×4セット/サークル50秒
②キック(行/クロール 帰/背泳ぎ) 25M×2本-1セット×6セット/サークル50秒
③片手クロール(行/右手 帰/左手) 25M×2本-1セット×6セット/サークル50秒
④クロールスイム 25M×20本/サークル45秒
⑤何でもいいのでゆっくり50M(泳いでもいいし、歩いてもいい)/所要時間3分
⑥クロールスイム 25M×4本(物凄く全力で泳いで下さい)/サークル2分
⑦クールダウン 何でもいいので泳いで下さい 50M×1本/所要時間3分
全体で1時間くらいの練習で、全部泳ぐと1500Mになります。
3.量より質
いずれも簡単な練習内容なので、種目を変えたり、サークルを変えたりしながら、週1回~2回くらい行ってみてはいかがでしょうか。
記載した練習内容はあくまでも一例であり、スイミングクラブの水泳教室に通っておられる方なら担当の指導員に聞くのが一番いいです。
フリーでされておられる方は参考になさってみて下さい。
先ほどのメニューの中では⑥の「物凄く全力で泳ぐ」という部分がメインの練習になります。
メニューを組まれる場合に気をつけて頂きたいポイントは「何を目的とした練習か」というのを明確にする事です。
ただ延々とだらだら泳いで距離ばかり長くするよりは、初級~中級クラスの方でしたらポイントを絞って練習される方が効果的です。
量をこなす事も大切ですが、慣れるまでは質の方を重視し、集中して練習なさってみて下さい。
マスターズ水泳大会の第一の目的は楽しむ事です。
ぜひチャレンジなさってみて下さいね。