肩こりがほぐれるクロールと肩がこってしまうクロールの違い

肩こりをほぐすためにクロールを泳がれる方は多いようですが、ほぐすために泳いでるはずなのに何故か逆に肩がこってしまうという方も少なくありません。

今回ば「肩がこるクロール」と「肩こりがほぐれるクロール」の違いを探ってみることにしましょう。


1.そもそも肩こりとは

肩こりで感じる症状としては、肩および肩周辺が「痛い」「重い」「だるい」「張ってる感じがする」「動かしにくい」「ジンジンする」「そこだけが冷えてる感じがする」など、人それぞれです。

そして肩がこる身体的要因としては、もちろん肩だけに原因がある訳でなく、首、腰、股関節、膝などの各関節痛や、体全体のバランスの悪さ、延いては足の裏の魚の目やタコが原因の場合もあります。

加えて勤務内容(長時間のデスクワークなど)、趣味(読書、スマホ等のゲームなど)、気温や天候、加齢、ストレスなど、挙げたらキリがありません。

しかし要因はどうあれ肩こりの状態としては「肩やその周辺の筋肉が縮んで固くなってしまっている」ということになります。

今回は「クロールを行った時に感じる肩こりの状態」についてのみ考えていきたいと思いますので、クロールとは関係なく普段から肩がこっているという方は、くれぐれも医療機関およびそれに準ずる機関を受診頂きますよう、お願い申し上げます。


2.肩がこるクロール

肩こりをほぐす目的でクロールを泳いでいるのに、泳げば泳ぐほど肩がこる感じになるという方。

原因は色々ありますが、泳力状態に関係なく共通して言えることは「身構えて泳いでいる」ということです。

まだ覚え始めの方なら体全体に力が入ったままなのかもしれません。

水泳技術の上達を目指すレベルの方になってくると「今日こそ1000M泳ぐぞ」と張り切ってるのかもしれません。

原因はどうあれ、とにかく身構えているのです。

身構えているので緊張する。

気持ちの緊張は体に伝染するので、体も緊張する。

体が緊張して余計な所にも力が入って、そしてそのままの状態で泳いでしまう。

結果肩がこった感じがする。

という図式になります。

もちろん要因はこれだではありませんが、大体のパターンとして大きく分けられるのは、初心者においては終始「体の緊張」という部分が大半を占め、水泳技術の上達を目指すレベルの方においては「心の緊張」という部分が大半を占めてくる傾向にあります。

次は、それぞれの泳力レベルに応じた「肩こりがほぐれるクロール」をご紹介していきたいと思います。


3.肩こりがほぐれるクロール

では肩こりがほぐれるクロールというのはどういうものか?

それは前章で申し上げた原因をすべて排除するところから始まります。

水泳を覚え始めの初心者の方は、とにかく体全体に力が入って、入ったまま泳いでしまいます。

なので、まず体の力を抜くことから始めないといけません。

体の力を抜くために一番大切なことは水に慣れることです。

でも「顔付けが出来ていれば、もう水に慣れている」と思っていませんか?

そんな方は、
・必ず誰かに見ててもらう(一人でやらない/安全確保と出来ているかどうかの確認のため)
・水深は1m前後(深くても1.2mまで)
という条件下で、プールの底で腹ばいで沈めるかどうかというのをやってみましょう。

出来なければ水慣れは出来てるとは言えません。

もちろん方法はこれだけではないので一概には言えませんが、試しにやってみても面白いですよ。

とにかく初心者の方は水泳だけでなく、水中ウォーキングやアクアビクスなども含め、色々な事をやりましょう。

水に慣れる一番手っ取り早い方法は、水に入る回数と時間を増やすことですから。

次に、水泳技術の上達を目指すレベルの方は、まず心の緊張をほぐさないと肩こりもほぐれません。

自分に期待せず、気負わず、他人と比べず、目標も低く掲げ等々、どこにどう基準をおいても、どう受け止めても、どう考えても、それはその人にお任せします。

結果として、鼻歌を歌いながら泳いで頂けたらそれで結構ですから。

更なる上達を目指すレベルの方なら、心を軽くするように努めるだけで体の緊張はほぐれ、肩も腕もリラックスでき、結果、肩こりがほぐれるクロールへとつながっていくはずです。

もちろんそれだけではなかなか肩こりがほぐれないのも現実ですが、まずそこから始めないと、物理的な解消方法をいくら試したとしても、根本が変わらない限り、肩がこるクロールの改善は非常に難しいと言わざるを得ないと思われます。


4.腕も大きく心も大きく

最後に、肩こりをほぐすためのクロールを目指すなら、初心者の方も更なる上達を目指す泳力レベルの方も、物理的な具体的練習方法として、やはり腕を大きく回す事。

そして慣れるに従って、腕は肩から大きく回すことをお勧めします。

それに精神的な要素を加え、どのような方向からの思考でも問題ないと思われますが、結果として、大きな心持ちになれば、肩も更に大きく回せることにつながると思います。

ゆったり大きくをイメージするだけで、自ずと肩の荷も下りると思いますよ。

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