水泳の個人レッスンのメリットとデメリット
最近では個人レッスンをよく見かけ、水泳も個人レッスンを求める人が多くなってきています。
今回の記事が、水泳の個人レッスンを今から受講したいと思っている方の参考になればと思います。
1.水泳の個人レッスンのメリット
ここでは指導員の立場から見た水泳の個人レッスンのメリットをご紹介します。
1.水泳の個人レッスンのメリット① 常に自分のペースでできる
水泳は非常に体力を使うスポーツです。
なので年齢と共に集団のレッスンについていけなくなってしまうケースもあります。
レッスンについていけない事は、周囲は特に何も感じませんが、本人にとっては体力の衰えを感じ、少し寂しい気持ちになってしまいがちです。
水泳の個人レッスンのメリットは「自分のペースでレッスンが受けられること」です。
常に自分のペースでレッスンが受講できるので、レッスンについていけないという事はまずありません。
その事に対するストレスがまったくないのがメリットの一つです。
2.水泳の個人レッスンのメリット② 出来ない事への劣等感がない
何せ個人で行う訳ですから比べる人がいません。
あの人はできるのに自分だけが出来ない、という事を感じる事はありません。
もし比べるものがあるとしても、それは他人ではなく過去の自分だけなので、少なくとも劣等感は感じません。
上達するためにレッスンを受けている訳ですから、感じる事があるのなら、それは「前より出来るようになった」という喜びの気持ちが大きいと言えます。
3.水泳の個人レッスンのメリット③ 気兼ねなく聞ける
集団レッスンでは、どうしても「自分だけにあまり時間を取らせる訳にはいかない」という日本人なら誰しもが持ち合わせている遠慮の気持ちが働いてしまいますので、もう少し先生に聞きたいな、と思ってもつい周囲の事を考えて、結果的に聞くチャンスを逃してしまいがちになります。
しかし個人レッスンは自分だけのレッスンです。
自分が気になっている所を、理解できるまで何度も聞けて、そこだけを何回でも気兼ねすること無く練習できるのも大きなメリットの一つです。
2.水泳の個人レッスンのデメリット
何をするにしても、デメリットも必ず存在します。
1.水泳の個人レッスンのデメリット① ペースが落ち易い
個人のレッスンですので個人のペースで行います。
そのペースは、その時受講者が心地よく感じるペース、言い換えれば凄くしんどいと感じないペースです。
しかし個人の場合、本来ならもう少し頑張れるはずのところが、一人が故にしんどいと感じてしまうハードルが凄く下がってしまいます。
結果、こなせるはずのペースそのものが落ちてしまい兼ねないのがデメリットの一つです。
2.水泳の個人レッスンのデメリット② しんどいと感じ易い
個人レッスンなので自分のペースで行ってもらっているにも関わらず、人によってはしんどさを感じ易くなってしまうのも水泳の個人レッスンのデメリットです。
集団で何かを行う場合、時として自分の持っている力以上のものが発揮できる事が多々あります。
「みんな頑張っているのだから自分も頑張ろう」という気持ちが働き、いつもなら出来ない事でも、集団なら出来てしまう場合があります。
しかし独りで頑張るのはすぐ限界が来てしまいます。
それは体力的ではなく精神的にです。
自分一人だけのレッスンで自由が利くレッスンでもあり、誰とも競い合う事もなく気楽なレッスンのはずなのに何故かしんどさを感じてしまう。
個人レッスンは比べる人が居ない代わりに、苦労を共にしてくれる人もいないのです。
3.水泳の個人レッスンのデメリット③ 持久力練習がしにくい
持久力は水泳の上達には欠かせない要素です。
泳力とは技術力と持久力が同時に備わって初めて泳力と言います。
クロールを25Mが1回だけ泳げても、それは泳げた内には入りません。
最低でもイーブンペースで休みながらでもいいので200Mは泳げるようにならないと泳力があるとは言い難いです。
そこで持久力をつける練習をしなければいけないのですが、水泳の練習において何が一番しんどいかというと、この持久力を養う練習です。
ポイントを1つだけ押さえながら、ひたすらに泳ぎ続けます。
クロール練習中という方なら、少なくとも25Mを12本は泳ぎたいところです。
このしんどい練習を一人でするというのは容易な事ではありません。
個人レッスンの場合、一緒に泳いでくれるのはせいぜい担当してくれている指導員だけなので、あまり連帯感も湧かず、しんどさ倍増です。
個人レッスンでの持久力トレーニングは本当にしんどいです。
3.受け取り方次第
指導員からみた水泳の個人レッスンのメリットとデメリットで代表的なものだけを記載してみました。
記載した内容は、あくまでも指導員からみた、というより私からみた見解であり、後は個人の受け取り方で変わってきます。
受け取り方はその人の性格やタイプによって様々ですので「こういう状況になるんだな」くらいに留めておいて頂き、あくまで参考程度でお読み頂ければと思います。
いずれにせよ、その時その時が、あなた自身にとって楽しい水泳のレッスンであることを願っています。