クロールでの腹圧は美しい姿勢を保つためのポイント!

水泳における腹圧は、クロールのみならず水泳をする際とても大切な事項となります。

腹圧とは何かという事と同時にクロールにおいて腹圧がどのように影響してくるかを考えてみたいと思います。


1.腹圧とは

腹圧とは腹腔内の圧力のことで、腹筋、横隔膜、骨盤底筋群などが収縮や緊張をすることで内臓を覆っている腹膜を膨らませているのが腹圧です。

要は、お腹に力を入れた時の感じが腹圧が上がっている時、ということになります。

腹圧が正常に働くという事は、内臓が正常に働くためというのはもちろんですが、人が普段の生活を普段通りに行うための姿勢の維持に必要な要素となります。

では、その腹圧とクロールとどう関係があるのか?

またクロールのみならず水泳の上達には欠かせないこの腹圧は何のために、そしてどんな時に必要かを考えてみましょう。


2.水泳での腹圧の役割

先ほど「人が普段の生活を普段通りに行うための姿勢の維持に必要」と申しましたが、分かり易く言えば立っている時。

立つという動作は背骨や腹筋や背筋だけがその役目をになっている訳ではなく、腹圧が正常に働くということが必要となってきます。

簡単に言うと、腹圧が弱くてお腹がしぼんだ状態になっているとするならば、お腹が縮み、前かがみになってしまします。

しかし前かがみでは生活していけませんので、何とかして一般的な立位の姿勢を取ろうとします。

その時、一番頑張ってくれるのが背中や腰にある筋肉群です。

しかし背中や腰の筋肉群も頑張っていもそのうち限界がきます。

もう勘弁してくれ、と背中や腰からクレームがくるのが腰痛と、簡単に言えばそういう事になります。

もちろん座っている時も腹圧は必要だし頑張ってくれていますが、立位の時はその美しい立ち姿の維持のため、尚更頑張ってくれています。

昔、上司から「人が歩いている姿を横にするとクロールになる」と教えて頂いたことがあります。

逆に言うと、クロールの姿を立位に置き換えたら?ということにもなると思います。

つまり横になって泳いでいるからといって、ダランとしていませんか?

浮いてて楽だからと言って、お腹を引き締め、背筋を伸ばすことを怠っていませんか?

水泳においての腹圧は、立位の時と同様その姿勢の維持にあります。

次の章では、クロールで腹圧を意識する具体的なポイントをご紹介します。


3.クロールで腹圧を意識するポイント

クロールを泳いでいる時、腹圧を意識した方がいい箇所は、もちろんスタートからゴールまで全てです。

とは言うものの、そんな事は慣れないとなかなか現実的に行える訳ではありません。

しかし慣れてしまえば、常にお腹を締め、背筋を伸ばせるようになってきます。

それが習慣になるまではそこそこ時間が掛かるので、それまでの間はスタート直後とターンの直後。

つまり壁を蹴ってけのびをしている時だけで十分かと思われます。

それを何度も繰り返しているうちにそれが習慣になってきて、クロールをしている時はずっとその状態を保てるようになり易くなります。

あとお勧めの方法としては、常に誰かに、しかもとても大好きな異性に見られていると想像しながら泳ぐこと。

好きな異性の前では少しでも自分をよく見せようという意識が働くのが自然です。

少なくともダランとしたお腹は見せたくないはずです。

するといつ何時でも、せめてお腹だけはひっこめておこうと意識が働き、結果腹圧が上がった状態がキープできる、という訳です。

ふざけたような方法と思われる方も多いかと思いますが、意外とこれが一番効きます。

要は意識の問題です。

インナーマッスルとか体幹とか、色々専門的なこともたくさんありますが、何より継続していかないと自分のものになりません。

そこでとりあえず一番簡単な「お腹を引っ込める」という方法は手軽に、そして誰でも専門的な知識を必要とせず出来る事です。

そこに見られてる意識が加われば、ほっといても体がしてくれます。

少しづづでも構いませんので出来るところから始めて、それを継続し習慣づけることによって、クロールのみなず水泳技術全般の上達につなげていって頂ければと思います。


4.腹圧を上げて普段の姿勢も美しく

クロールで腹圧を上げるように意識すれば、自ずとクロールの姿勢が良くなります。

姿勢が良くなるという事は体幹がしっかりしてくるという事になるのでクロールに重要な軸がぶれににくなり、呼吸もし易くなってきます。

今回はクロールという泳ぎと、その泳ぎを泳いでいる時のみに限定して考えてみましたが、もちろんお腹を引っ込めるだけで体幹が鍛えられる訳ではありません。

しかしとりあえず、という事で簡単な「お腹を引っ込める」ということのみ、お伝え致しました。

水泳の時、お腹を引っ込めるのが癖になってくれば、日常生活でも引っ込めるのが癖になってき易いです。

普段の生活からお腹を引っ込めておいて美しい姿勢を保つ事ができれば何かと都合も良くなりそうですし。

待ちに待った千載一遇のトキメキの出会いの場面で、猫背と出っ張ったお腹の姿ではちょっと・・・。

こればっかりは、背に腹は代えられませんからね。

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