ストリームラインはクロールだけでなく、近大4泳法すべてにおける最重要事項となります。
水泳のすべての始まりとなるこのストリームラインを今回は取り上げます。
1.ストリームラインとは
直訳すると「流線形」となります。
水泳におけるストリームラインは、限りなく水の抵抗を受けない形ということになります。
クロールでのストリームラインとは、分かり易いところで言うと、プールの場合、伏し浮きの状態で手足を動かさず、壁を蹴った勢いだけで前進している時の、いわゆるクロールを泳ぎ始める前の「けのび」をしている時の姿勢がそれにあたります。
ストリームラインを保つことができるかどうかは、クロールを初めとする各種泳法の、泳ぎ方に始まりタイムに至るまでのすべてに大きく関わってきます。
それほどまでに重要であるということをまずしっかりと認識しておいて下さい。
2.クロールでのストリームラインを取ってみる
次はストリームラインの取り方とチェックポイントを具体的にご紹介します。
ストリームラインは水泳の上達には欠かせない要素となるので、泳法によって特段違うということはありませんが、今回はクロール限定で考えてみることにします。
1.ストリームラインを取っている時の水中でのチェックポイント
ストリームラインの良し悪しが一番大きく影響してくるのがスタート直後とターン直後のキック(バタ足)が入るまでの間です。
ですので、スタートも重要になってはきますが、今回はスタート後のけのびをしている時でのチェックポイントです。
①手の平は重ねるようにして揃っていますか?
②手首は曲がっていませんか?
③上腕は耳の横、もしくは耳の後ろにきていますか?(耳の前には持ってこないようにした方がいいです)
④あごはしっかりひいていますか?
⑤胸は少し張っている状態になっていますか?(猫背になっていませんか?)
⑥お腹は少し引っ込めた感じになっていますか?(ふんぞり返った状態になっていませんか?)
⑦足はきちんと揃っていますか?
⑧足首は伸びていますか?
⑨爪先は真っ直ぐか少し内向きになってますか?(外向きにはならないようにして下さい)
⑩バタ足を始める準備をしていたり、すでに少し足が動いたりしていませんか?
表面的な見た目だけで、しかも大まかに言っただけも、最低これだけも気をつけておかなければ、クロールでのストリームラインの確保はできません。
上腕を持ってくる時の肩および肩甲骨の動かし方や、あごを引いた時に連動する胸やお腹の動かし方の感じなど、表面的に見えない部分の感覚を言うと、まだまだたくさんあります。
しかし、とりあえず表面的な形の部分だけでもできているかどうかをしっかりとチェックされることをお勧めします。
2.陸上でのストリームラインの練習方法
毎日プールに行けるとは限りませんので、そんな方はお家で、もちろん陸上でストリームラインの練習をやってみましょう。
①きおつけの姿勢で立ちます。
②万歳をして手の平を重ねます。
③上腕部分で耳を横から挟むようにするか、耳の後ろにくるように持ってきます。
④あごを引いて胸を張ります。
⑤お腹を少し引っ込めます。
⑥足を軽く揃えて立ちます。(ピッタリ揃えなくても大丈夫です)
⑦その姿勢を崩さずにつま先立ちになります。
この練習方法でのポイントは「⑦姿勢を崩さずにつま先立ちになる」というところ。
水中と陸上の環境の違いがあるので、これでストリームラインが完成することはありませんが、横の姿勢を縦に置き換え、重力下で行うことにより、大まかな感覚的なものが割とつかみ易いです。
しかしこの方法は、転倒の危険性がありますので、不安な方はやらないようにして下さい。
不安な場合は、要領は同じですが、仰向けで寝た状態で行って下さい。
その際、⑥の足を揃える時はピッタリと揃え、⑦のつま先立ちの時は手の甲と足の裏が床に着けにいくように行ってみて下さい。
この時の注意点としては、普段から足がつり易い人はつる可能性が高くなりますので、無理にはなさらないようにして下さい。
先にも申し上げましたが、陸上の練習の場合、環境が違いますので、ストリームラインはこれでは完成はしません。
しかしながら、普段使ってない方向に関節や筋肉が伸びることは間違いありませんので、ストリームラインは完成しなくてもストレッチにはなりますので、試して頂いても損はないかと思います。

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