回数は何回打てばいいの? | バタフライのキック

「バタフライのキックの回数は何回打つのか」という事で、1回派と2回派に分かれます。

私はいつも2回をお勧めしていますが、理由は記事の最後に私の悲しい現実と共に記載しています。


1.バタフライのキックの回数は何回打つのか?

バタフライは、一般的には近代4泳法の中で一番最後に習得する泳法です。

同じ水泳の括りであっても、それまでのクロール、背泳ぎとは全然違う泳ぎです。

しかし平泳ぎとは同じ括りの泳法になります。

では、平泳ぎと同じキックの回数で、バタフライも1回かく間に1回キックでいいのかというとそれは具合が悪くなります。

しかしルール違反ではありません。

なので1回かく間に1回しかキックしない人も実際にいますし、人によっては2回目のキックを抜くようにと、指導員からアドバイスされる人もいます。

結局バタフライのキックは何回打ったらいいのでしょうか?


2.基本は1ストローク2キック

バタフライの1ストローク2キックとは、手を1回かく間に2回キックすることを指します。

基本的にはこの回数がバタフライのキックの一般的な回数となります。

キックを打つ場所は、手が入水した時と、手を後ろにかき切った時です。

これに合わせて、それぞれ1回づつキックを打ちます。

問題はキックの回数ですが、例えば手を前に伸ばしている状態で2回キックして、手をかき切った時に1回キックしたとします。

1ストローク3キックという事になりますが、この場合はルール違反にはなりません。

公益財団法人 日本水泳連盟競泳競技規則では「次の折り返しあるいはゴールまで体は水面上に出ていなければならない」とあります。

つまりグライドキックの状態でも体が水没していなければルール違反にはなりません。

水没する事が許されているのはスタート及び折り返しの直後、壁から15Mの地点までとなっています。

でもバタフライでこの回数のキックをする人はいません。

理由はもちろんやっても意味がないから。

効率は悪いし、リズムも悪いし、何より見た目が悪いので、誰も好き好んでこのキックの回数は打ちません。

あくまでもバタフライのキックの回数を調節する事が目的ではなく、バタフライという泳ぎそのものの上達につなげるためのキックの回数です。

いくらルール違反でないとは言え、バタフライの基本をまずマスターしない事には、次の上達にもつながりにくいと言わざるを得ません。

ます1ストローク2キックで、入水時に1回、手をかき切ったところで1回の基本をしっかりマスターしましょう。


3.アレンジは基本が出来てから

水泳の上達のために、それぞれが色んな工夫をして、様々な練習方法を考案したりします。

それは大いに結構な事なのですが、やはり基本があってこそ、となってきます。

バタフライのキックはまず1ストローク2キックをしっかりマスターされる事をお勧めします。

「じゃあ、さっきも言ってたけど、1回だけでもいいって事?」と言われる方もおられるでしょうが、もちろん1回でもOK。

ただし、泳げるものなら、となります。

バタフライは近代4泳法の中で一番最後に習得する種目と申しました。

一番最後に習得するにはそれなりの理由があるからです。

確かにタイミングさえ合えばそこそこ泳げなくはない泳法ですが、いくらタイミングがあってもそれだけではカバーできない要素があるからこそ、クロールと背泳ぎと平泳ぎをそれぞれ完泳できた後に習得する訳です。

バタフライは確かに泳ぎそのものは単純な泳ぎ方ですが、ナメてかかると20年後ぐらいにしっぺ返しがくるのでお気を付け下さい。

私は若い時に、バタフライのキックを無視した泳ぎ方をよくしていました。

あれから20年経った今、もう一度キック練習をしています。

バタフライを覚え始めの頃に、しんどくて面倒なキック練習をせずにきてしまったので、今、いざ足を動かそうとしても体に擦り込んでないので動きません。

だからと言ってもう腕力も乏しいので、キックを動員して来ないとバタフライそのものが泳げないのです。

どうぞ皆様、今のうちからバタフライのキックの回数は手を抜かず、しっかりと打っておかれる事をお勧めします。

[bata]

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