バタフライの上達に必要なこと
バタフライを泳ぐ上で重要なのは【力任せに泳がないこと】ということです。力強く泳ぐことと力任せに泳ぐことは言葉は似ていますが非なるものです。
見た目では、パワーで泳ぐように見えますが意外と重要なのは【リズム】です。今回はバタフライを上達させたい時に必要なことに注目してみましょう。
1.バタフライとは?
まずバタフライですが、一見難しい泳ぎ方とされていますが、コツをつかむと水泳の4泳法の中でクロールの次に早く泳ぐことが出来る泳法とされています。
バタフライを得意とする選手の中にはクロールよりも早く泳ぐことが出来る人がいるほどです。元々、バタフライは平泳ぎを変化させた泳ぎで、競技でも平泳ぎとバタフライを混同させていた時代もありました。
これは、平泳ぎの泳法規定が【うつぶせで、左右の手足の動きが対照的な泳ぎ方】という曖昧な定めであったからになります。動き方がどうであれ、うつぶせ状態で左右が同じ動きをしていればそれは平泳ぎということになりました。
しかし、速さを競う競技水泳では、従来の平泳ぎと、平泳ぎが進化した新型泳法のバタフライとの差は大きくなり、ほとんどの選手が新型泳法で泳ぐようになったため、1955年に国際水泳連盟がバタフライを正式種目として新設し、平泳ぎとバタフライという泳法に分けました。
バタフライの歴史はまだ新しいというわけです。
2.体勢を考えてみよう
クロールでは、ストロークに左右のひねりを加えて大きく泳ぐことをしましたが、バタフライでは左右のひねりという体制はありません。
まっすぐな状態を保ち、ドルフィンキックと呼ばれる両足を揃えて蹴り出すキックでしなやかに泳ぐことが重要となります。
3.キックを考えてみよう
バタフライのキックは、上記でも触れましたがドルフィンキックになります。クロールや背泳ぎでは片足ずつ動かしますが、バタフライでは両足を揃えて動かします。
名前の通り、いるかの動きによく似た動作になります。練習方法は、バタ足と同じくビート板を使ったり壁を使ったりして練習すると良いでしょう。
クロールの時よりも少し大きく膝を曲げてからキックを打ちます。足首は立てないように力を入れずに伸ばしましょう。膝を使ってキックを打つように心がけると良いでしょう。
4.タイミングについて考えてみよう
バタフライの上達に絶対に必要なのが【腕と足のタイミング】です。タイミングが合わないと、前に進むことも出来ず、その場で沈んでしまいます。
バタフライでは1回のストロークの最中に2回キックを打ちます。手の先が入水するタイミングで1度目のキックを打ちましょう。
2度目のキックは、水を斜め後ろに押し出した時に打ちます。このタイミングを覚えるのがバタフライの上達のコツです。
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