平泳ぎの足はコツはコツより大事なことを理解するのがコツ

多くの方が平泳ぎの足のコツを掴むため一生懸命練習されておられるようです。

では平泳ぎの足のコツとはどんなもので、と言うよりそもそもコツなんてあるのでしょうか?


1.平泳ぎの足のコツとは

もしメールや電話で、平泳ぎの足のコツがあるか無いかと聞かれると私は「ある」と答え、そのコツが何かと聞かれると「分からない」と答えます。

平泳ぎの足に限った話ではありませんし、他のスポーツの指導も多分同じことだと思いますが、「見てみないとわからない」し、「触ってみないとわからない」し、「その人と会って話をしてみないとわからない」のです。

物理的なコツはその人によって違ってきますし、相手と会って話してどう受け取る人なのかをこちら側が理解し、その相手に理解してもらえるような話し方で伝えないといけないので、なかなか難しいもんなんです。

なので確かにコツはありますが、コツは漢字で書けば「骨」、まさに中心にある肝心なことを意味し、「コツをつかむ」とは要するに自分のものにするという事なので、厳密に言えば10人居たらコツは10人分あることになります。

ですので今から記載するコツは「多くのパターンで見逃しやすいコツ」であったり、「だいだいの場合に当てはまり易いコツ」ということになりますので、その事を踏まえてあくまでも参考程度にして頂く事を予めご承諾下さい。


2.出来ない原因からコツを探ってみましょう

出来ないということは必ず出来ない原因があるはずです。

その原因から解決に向けての平泳ぎの足のコツを探してみます。


1.平泳ぎの足ができない① あおり足になる

あおり足の大きな原因の一つに「腰が下がってる事」が挙げられます。

腰が沈んでいて出来ていなかったとなると、無理に水中で練習せずに陸上(床に寝そべって)で、平泳ぎの足の形を体に覚え込ませることを優先させなければなりません。

どうしてもプールの中でやりたい場合はヘルパー等で腰が浮いている状態を作ってから行って下さい。

平泳ぎのあおり足の改善のコツは「まず腰を浮かせる(安定させる)事」です。


2.平泳ぎの足ができない② 片足だけあおり足になる

片足だけがあおる人の大きな原因の一つに上半身または骨盤が水平でないからというのがあります。

簡単な方法として顔を上げてビート板を持った状態を作り、ヘルパー等で腰を浮かせてから平泳ぎのキックを始めます。

その時、上半身の形は少々崩れても構いませんので、窮屈でもあおっている足を本人に見させるように顔をそちら側に向けさせます。

片足だけがあおる場合あおってる足の方の腰が下がっている可能性が高いので、その足を見るような恰好を取ると、下がっている側の腰が持ち上がる格好になり、結果骨盤が水平になり易くなります。

上半身に力が入っていたり、正しくビート板を持っていなかったりする場合でも片足だけがあおる場合があるので、ビート板を正しく持つように心掛けて下さい。

片足だけのあおり足の改善のコツは「腰や上半身を水平にする事」です。


3.平泳ぎの足ができない③ お尻が水面上に出る

太ももがお腹の下にくるように股関節を曲げるとこの形になりますが、この場合の大きな原因の一つに「体の持っていき方が理解できていない」というのが挙げられます。

更にその原因となると①と同じく腰が沈んでいるため体を浮かせる方に意識が行き過ぎていたからとなります。

この場合はまず股関節を内側に曲げさせないために仰向けで行うのが手っ取り早いです。

お尻の所に手をおいてその手にかかとが触れるように足を引かせます。

その時膝が水面上に出ないように、時々自分で見ながら行います。

そもそも膝が出たら顔が沈み易くなり、自分でもちょっと具合悪いなと思うようになるので自然に出さない方向に動き易くなります。

腰が沈むようでしたらヘルパー等で腰を浮かせてから行って下さい。

股関節を内側に引いてしまう場合の改善のコツは「膝が出たらやりにくい方向に向きを変えて行う事」です。


3.足首さえ返っていれば大丈夫

早く上達したいが故につい水泳上級者と同じような格好で練習したくなるのも分かりますし、25Mプールなら25Mつかって進みながら練習したくなるのもわかります。

そして少々足があおっていようが腰が沈んでいようがビート板を持って前に進んでいたら出来ていると勘違いし易いです。

腰が沈んでいても特におとがめはありませんが足首が返っていないとルール違反ですので、こうなると水泳上達以前の話になってきます。

そして足首が返らない大きな要因の一つは腰が沈んでいるから。

まずあらゆる手段を講じ腰を浮かせて姿勢を安定させ、そして足首が返っている形を習得して下さい。

前に進むとか進まないとかはその次の話です。

加えて無理にいわゆる「狭い幅のキック」にこだわらない事。

これは体形や関節の可動域というその人だけの身体状態の問題が絡んできますので、いくらそのキックがいいと教科書に書いてあっても、自分に合ってないものは合ってません。

平泳ぎの足の最大のコツは「足首が返っていること」ですので、そこさえクリア出来ていたら、後はさほど深刻な問題ではありませんので、焦らず気長に練習されることをお勧めします。

「その足首が返らないの」と思ってる方がおられましたら、今すぐその場に立って下さい。

立つ事ができれば足首は返ります。

だって立っている時の足首の形が足首が返っている形なのですから。

[hira]

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