平泳ぎのキックのコツ | 水泳が上達する練習メニュー

水泳の中でも比較的ゆったりとした泳ぎ方の平泳ぎですが、推進力を得るためにはしっかりとしたキックが必要になります。

今回は、平泳ぎのキックについて注目してみましょう。


1.平泳ぎのキックとは

水泳の中でも他の泳法と違い、平泳ぎの主な推進力はキックです。足でしっかりと水をとらえ、後方に蹴り出して進みます。 平泳ぎを上達させる推進力のあるキックを行うコツを抑えましょう。

・足を引きつけるとき、ヒザから曲げるイメージではなく、かかとをお尻につけるようにしてみよう
どう違うのかと考えてしまうかもしれませんが、これは大きな差があります。ヒザを曲げてしまうと、ヒザが前に出てしまうことがありえます。

実際は、ヒザを前にくるようにしてしまうと、水の抵抗になってしまうのでヒザの位置は変わらないようにするのが平泳ぎのキックコツです。一方、かかとをお尻に引き付けるイメージでは、ヒザの位置は前に出ずに足を引き付けることが出来ます。

・かかとを引きつけたら、つま先を外側に向けて土踏まずの部分で蹴リ出そう

平泳ぎでは、足首の柔らかさが必要になります。かかとを引き付けた時に、つま先が外側を向くようにしましょう。こうすることで、多くの水を後ろに蹴り出すことが出来ます。

平泳ぎのキックは以下の様に行います。

①足を伸ばしている状態から、少しだけ両足を水面に近づけるように浮かせる

②かかとをお尻に引き付ける

③つま先を外にむける

④足の裏全体で水をとらえ、蹴り出す

⑤足が伸びるまで蹴り終えたら、指先まで伸ばす


2.2種類のキックの違い

一昔前のキックは、ウェッジキックと呼ばれる外側に蹴り出して、水を蹴ってから足を閉じる方法でした。膝に負担が少なく、動きが単純なため平泳ぎを始めたばかりという方はまずこちらのキックのやり方を覚えましょう。

ウェッジキックのやり方は以下の様に行います。

①肩幅程度に足を曲げて広げます

②外側に向けて蹴り出します

③足が伸びた状態から、両方の足を挟むようにして足を閉じるます

1、2、3のリズムを繰り返すことで行うキックですが、蹴り終わってから閉じる為、時間のロスがおきてしまいます。水泳の4泳法の中でも平泳ぎの選手になりたいと考える方には向いていません。

現在主流なのがウィップキックと呼ばれる方法です。このキックは、蹴りながら足を閉じるので素早く蹴ることが出来ます。スピードを求める方はウィップキックをマスターすると良いでしょう。

ウィップキックでは、あまり膝を広げ過ぎないようにします。後ろから見ると『W』の形になるイメージです。

ウィップキックは以下の様に行います。

①膝を広げずに、かかとをお尻に引き付ける

②半円を描くように蹴り出しながら足を閉じる

つまり、1、2と2つのリズムの繰り返しとなるわけです。時間のロスが少ないこと、コンパクトに泳げることからスピードを求める方にはウィップキックをおすすめします。

ただし、ウィップキックでは体の柔軟性が重要となり、膝に負担のかかりやすい泳ぎ方です。速く泳ぎたいというわけではなく、ゆっくりと長く泳ぎたい方は、ウェッジキックで大きくしっかりと水を蹴り出すのが平泳ぎの上達に欠かせないコツとなることでしょう。

[hira]

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