日常生活から疲れない背泳ぎを探そう!

背泳ぎは仰向けで重力方向と反対側を向いて泳ぐので物理的に考えても疲れる泳ぎ方のはずです。

でも背泳ぎが疲れる理由は物理的や技術的なものだけではないかもしれません。


1.背泳ぎが疲れる理由

背泳ぎが疲れるという理由は人によって様々です。

極端な方は「よく分からないけどなんか疲れる」と非常に広範囲に渡る理由が疲れる原因の方もおられます。

今回は物理的な疲れる理由ももちろんですが、もう少し範囲を広げ、陸上で行う動作や普段の生活における疲れる場面に当てはめて背泳ぎが疲れる原因を探ってみたいと思います。


2.慣れている陸上での動きから

挙げたらキリがない陸上での動作や普段の生活における疲れる場面ですが、意外と背泳ぎで疲れる理由に通じるものがあったりします。

背泳ぎという特定の環境ではなく、慣れている陸上環境ならその疲れる原因とその感覚も掴み易いかもしれません。


1.陸上動作や日常生活で疲れる場面 ①仕事

色んな職業がありますが、たとえ自分の好きな業種に携わっているとしても疲れるものは疲れます。

1日中パソコンの画面ばかり見ないといけない仕事の人は目が疲れるとよく聞きますし、1日中座り仕事の人は肩や腰が疲れると聞きます。

立ち仕事の人は足が疲れると、業種が違えば疲れる部分も様々です。

しかしこれに共通しているのは「体のある一部分を酷使したため」というものからくる肉体的な疲れです。

これを背泳ぎに当てはめると、腕が疲れる方は腕を、足が疲れる方は足を酷使している可能性が高いという事になります。

ではなぜその部分を酷使しているかとなると、大概の場合「苦手なところは手を抜いて、得意なところを酷使してでも動かし、それによって泳ぎ全体をカバーしようとしているから」という事になります。

腕が疲れる方はキックをさぼって、足が疲れる方は手で水をかくのをおろそかにしているのかもしれません。


2.陸上動作や日常生活で疲れる場面 ②呼吸

ジョギングやウォーキングを日常生活に取り入れておられる方を除き、普段からその習慣がない方はちょっと走っただけですぐ疲れてしまいます。

年齢的にまだ走れなくはないし足が疲れた訳でもないのに、いざ走ると走れない。

走れない理由は息があがってしまうから。

つまり呼吸が上手く出来ていないために息が苦しくなって続かないというものです。

この場面を背泳ぎに当てはめると「背泳ぎの時は疲れる」ではなく正確には「背泳ぎの時は苦しい。しかも息が苦しい」ではないでしょうか?

背泳ぎの呼吸は出来てるつもり、してるつもりの方は、ある程度水泳が上達された方でも多く見られるケースです。

しっかりとリズムの取れた呼吸をコンスタントに行われるよう心がけてみて下さい。


3.陸上動作や日常生活で疲れる場面 ③感情

感情が出て疲れる場面はもちろん怒った時です。

喜怒哀楽の中で「疲れた」と感じるのは怒った時だけで、あとの3つの感情はそれぞれ微妙に違ってはきますが、疲れを感じることは普通に考えるとありません。

「こっちが紙で、こっちがビニール!」と何度言ってもゴミの分別を間違う旦那には毎回腹が立ち、その度に2割増しの疲れがドッと押し寄せていませんか?

「○○ちゃん進級テスト合格したんだ!おめでとう!」と口で言いつつ(うちの子の方が上手いのに何でうちの子は不合格なの?!)と内心イライラしていませんか?

それを背泳ぎに当てはめてみましょう。

「まだ水泳上達しないの?」と嫌味を言ってくる旦那に怒りを覚えながら泳いでいませんか?

「私の方が早くスイミング始めてまだ初級クラスなのに、何で後から入ってきたあの人がもう中級クラスに行くわけ?!」とイライラしながら泳いでませんか?

自分では隠してるつもりでも指導員から見たら結構見えています。

先日も水泳教室でいつも見てる生徒さんの泳ぎが普段とちょっと違ってて「何かはわかりませんが、心がざわついてるように見えました」と泳ぎの感想を伝えたら「実は・・・」と教室に来られる日の朝にお家でしでかした失敗の事を話して下さった生徒さんがいました。

心の内は泳ぎにてきめんに出ます。

そしてその怒りにつながる感情は一気に疲れを呼び込んできます。

背泳ぎだけとは限りませんが、ただでさえ苦手な背泳ぎを怒ったりイライラした状態で泳ぐともう疲れる以外何物でもなくなってくるのは当然のことと言えます。


3.「喜楽」に

背泳ぎが疲れると感じたら背泳ぎの水泳技術の中からその原因を探るのはもちろん大切ですが、実際泳ぎを見ると技術面じゃないところに原因があるケースも結構あります。

背泳ぎに疲れを感じておられる方は、技術面以外に思い当たる節があるのなら、もう一度その気持ちに向き合って、手段はお任せしますので(できれば穏便に)その気持ちにケリをつけてから再度背泳ぎの練習に取り組まれるのも一つの方法かもしれません。

背泳ぎに限らず水泳に限らず、広く言えば何でもそうなのかもしれませんが、とにかく他人と比べないことが怒りの感情が湧きにくくなる大きなキーワードです。

水泳は成果が出るまである程度の時間が掛かり、それに要する時間は個人差が非常に大きいスポーツです。

比べるのなら、水泳を始めた頃の自分と今の自分を比べてみて下さい。

きっと自分を褒めたくなりますし、自分の可能性をまだまだ感じるはずですから。

気楽に背泳ぎを泳ぐためには喜楽な感情で泳ぐのが一番です。

[back]

コメントをどうぞ

CAPTCHA


サブコンテンツ

このページの先頭へ