平泳ぎのグライド姿勢のやり方|水泳が上達する練習メニュー
グライド姿勢とは、腕を前に伸ばして水中を滑るように進むことで、クロールや背泳ぎではスタートやターン直後の壁を蹴って手をかき始める前だけしかその姿勢を取ることがないのに対して、平泳ぎやバタフライはその泳ぎの中にその姿勢が組み込まれています。
1.グライド姿勢の大切さ
グライド姿勢は水泳の基本で、グライド姿勢、グライドキック、グライドキックからの片手クロールなど、基礎練習の段階から上達するまで何度も登場する基礎中の基礎といえる重要な姿勢です。
平泳ぎで一番よく進むのは、キックをした後にグーッと伸びている時で、その時の姿勢がグライド姿勢です。
平泳ぎはキックでの推進力が7割とも8割とも言われていますが、せっかくしっかりとキックができていても、グライド姿勢ができていなければキックで生まれた推進力が失われしまってうまく泳げません。
平泳ぎは呼吸の時に顔を前に上げるためどうしても後継姿勢になってしまうので、そのまま後継姿勢を繰り返すと抵抗を大きく受けてブレーキになってしまいますが、グライド姿勢の時に少し手で水を押さえる感じで前傾姿勢にすることで、水平にリセットすることができます。
また、長距離を泳ぐときにはグライド姿勢で伸びている時に休憩することができるので、楽に泳ぐ事ができるようになります。
2.グライド姿勢のやり方
水泳の基本姿勢としてのグライドは、手を耳の後ろに揃えて水の抵抗を少なくした姿勢です。
どの種目でもスタート後とターン後はこの姿勢をとりますが、平泳ぎのフォームの中でのグライド姿勢では、手を耳の後ろに揃える事はなく、耳を挟むぐらいの幅でまっすぐ前に伸ばします。
まっすぐな姿勢を意識するあまり腰が反りすぎないように、できるだけ腰の位置を高くキープして、上半身がやや下がった前傾姿勢になるようにします。
呼吸の後なるべく早く手をリカバリーして頭を戻し、息を吐ききるぐらいまでの間グライド姿勢をとってしっかりと伸びます。
こうすることで、次に顔を上げた時にすぐに息を吸うことができ、呼吸のために頭を上げている時間も短くて済むため下半身の沈み具合が少なくなり、グライド姿勢に戻った時に水平を保ちやすくなります。
グライド姿勢で伸びている間、手足は力を抜いて楽にしてください。
頭は極端に突っ込みすぎなければ水没してもかまいません。
楽にグライド姿勢をとってしっかりと伸びながら、水の中を滑る気持ちよい感覚を楽しみましょう。
楽しむことが水泳が上達する一番の方法です。
[hira]