水泳ダイエットの消費カロリーは本当に高い?

水泳の消費カロリーは他のスポーツに比べて高いと言いますが、それは本当なのでしょうか?

消費カロリーが高ければ、ダイエットに向いているのでしょうか?

水泳ダイエットを行うための予備知識として、消費カロリーに関する情報をお伝えします。


1. 運動の消費カロリー比較

運動の消費カロリーは、
1時間あたりの消費カロリー=動作強度x基礎代謝量基準値kcl/kg/日x体重kg÷24
で求められます。

例えば、50kgの女性(30〜49歳)が1時間運動を行なった場合の消費カロリーは以下の通りです。(厚生労働省の消費カロリー一覧表より抜粋)

水泳(クロール) 949キロカロリー
水泳(流す平泳ぎ) 497キロカロリー
ランニング  529キロカロリー
ジョギング  285キロカロリー
ウォーキング  163キロカロリー
エアロビクス  203キロカロリー
テニス   285キロカロリー


2.水泳の消費カロリーは本当に高いの?

このように、水泳の消費カロリーはずば抜けています。

ただし、逆に言えば、1000キロカロリー近くを消費するには、クロールで1時間泳ぎ続けなければならないということになります。

水泳のインストラクターか上級レベルであれば、1時間を泳ぎ続けることができるでしょう。でも、一般的に言って、ダイエット目的の人がここまでカロリー消費をすることは不可能です。

それに、単なる消費カロリーではなく、運動強度で測るメッツだと、水泳よりランニングの方が運動エネルギーは高くなります。


3. 水泳は個人差が出やすい

また、水泳の場合はジョギングなどのスポーツとは違って、運動効率に個人差が現れやすいため、実は消費カロリーの情報も分散しています。

というのも、ジョギングの場合は、
体重(kg)x距離(km)=消費カロリー(kcal)
と、単純に計算することができます。

距離によって消費されるエネルギーに個人差はほとんど出ません。

ところが、水泳の場合、個人の技量や経験、体格の差によって、その泳ぎ自体に差が出ます。

ひとかきで進む距離、使う筋肉、脂肪量による浮力の違い、水の抵抗などにより、微妙な違いが出てくるのです。


4.効率的なダイエットであるのは確か

とは言え、同じ時間行うなら、有酸素運動の中では水泳はかなり効率的なダイエットと考えて間違いはないでしょう。

消費カロリー云々の情報に惑わされることなく、楽しくダイエットできるといいですね!

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