水泳ダイエットで1時間あたりの消費カロリーは?
ダイエットのために毎日プールで1時間泳いでいる。それなのに全然痩せない。効果がない。
そんな人は効率よく脂肪燃焼できていないのではないでしょうか。
何より、1時間泳ぎ続けるというのは、思っているよりずっと大変な運動です。
その方法、もしかしたらダイエットには適していないかもしれませんよ。
1. 泳法によって異なる消費カロリー
水泳の4泳法(バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、クロール)のうち、あなたの得意な泳法は何でしょうか?
競泳選手でも苦手種目があるように、人によって得意不得意があるものです。なかにはクロールは不得意だけど、平泳ぎだったら何時間でも泳げるという人もいるでしょう。
水泳ダイエットを行うにあたっては、自分の得意な泳法で自由に泳いでもかまいません。
ただ、泳法によって1時間あたりのカロリー消費が違うという事実は頭に入れておいた方がよいでしょう。
ちなみに、最もカロリー消費が多いのはクロールですが、運動強度は平泳ぎの方が大きくなります。
2.
泳法別消費カロリーは、個人差や計算方法によってまちまちですが、およその目安としては以下のように計算されています。
*体重50kgの人で1時間泳いだ場合の泳法別消費カロリー(25mを40秒くらいの速さで楽に泳いだ場合)
クロール 約300キロカロリー
平泳ぎ 約280キロカロリー
背泳ぎ 約250キロカロリー
バタフライ 約360キロカロリー
もちろん、1時間あたりの消費エネルギーは個人のスキルや体重、男女差によって大きな差があります。
誤差はありますが、楽に泳いだ時の平均はだいたい250〜300キロカロリーを消費すると考えられます。競技と同じように高負荷で泳いだ場合は、480〜550キロカロリーに上昇します。
3. 長時間泳いでも逆効果
ただし、消費カロリーをあげるために、スピードを出して全力で泳げばよいのかというと、そんなことはありません。
速く泳げば消費カロリーは大きくなりますが、無酸素運動になってしまい、ダイエットに効果が上がるとは言えません。
また、カロリー消費をしようと長時間泳ぐのも却って逆効果になります。
長時間泳げば泳ぐほど、体は糖や脂質ではなく、たんぱく質をエネルギーとします。すると筋肉が減少し、逆に痩せにくくなってしまうのです。泳ぐのは長くても1時間以内にしましょう。
4.消費カロリーはあくまでも目安
いずれにしても、1時間あたりの消費カロリーは1つの目安のようなものなので、あまり神経質になる必要はありません。
大切なのは、体を気持ちよく動かすこと。水泳ダイエットは、水中ウォーキングを1時間行うだけでも、他の運動より消費カロリーは十分高いのです。