クロールで長く泳ぐのコツ | 水泳が上達する練習メニュー
水泳を始めるきっかけというのは人によって様々だと思います。
速く泳げるようになって、競技大会に出たい方。長く泳げるようになりたい方。
今回は、長く泳ぎたいという方に是非読んで頂きたい、クロールで長く泳げるコツをまとめてみました。
1.長く泳ぐには
クロールを長く泳ぐコツは何が大切だと考えるでしょうか。体力と答える方もいらっしゃるかもしれません。もちろん、ある程度体力は必要です。
陸上競技では、一般的には体力のある若い方のが運動を続けているイメージがあります。しかし、水泳では体力があまりない様な年配の方でも長く泳ぎ続ける方は多くいらっしゃいます。
年配の方よりも、若い方の方が体力はあるでしょう。ではなぜ、年配の方が楽に泳いでいられるのでしょうか。
その答えは2つあります。
まず、【無理に力で泳いでいない】ということが言えます。これは水泳の上達の上では欠かせないことです。
特に若い方に多いのが力だけで泳ごうとすることです。
クロールを泳ぐ上でキャッチからフィニッシュまで力を入れることは必要ですが、ずっと力を入れっぱなしで泳ごうとすると、とにかく無駄な力が入ってしまいます。そして、力が必要ないところでも力を入れていると身体が硬くなってしまい、沈みやすくなる。沈まない為に力をもっと入れてしまう。という悪循環がうまれます。
長く泳ぐコツとして、力の入れ過ぎには注意しましょう。
次に、【呼吸をしっかりとする】ということが挙げられます。
これは実はかなり重要なことです。
人間は、肺呼吸の生き物ですので、当たり前ですが水の中では息継ぎをしなくては泳ぎ続けることが出来ません。その息継ぎを疎かにしてしまうと、どんどんと苦しくなってしまいます。
しっかりと呼吸をすることで、身体を浮かすことが出来、更に空気を取り入れることで楽に泳ぐことが出来ます。
2.長く泳ぐためにやってはいけないこと
クロールだけではありませんが、短くなら泳ぐことは出来るけれども続けて泳げないというのは、初心者スイマーなら誰でも経験することです。こんな泳ぎ方をしていませんか?以下のことに気を付けてみましょう。
・息継ぎの際に手で水を押さえつける
浮力を得るためと言っても、手で押さえつけることはやめましょう。呼吸は、顔を横に向けてなるべく首を上げ過ぎないのがコツです。
・腕を速く回す
速く泳ぐときには、キャッチからフィニッシュ、そしてリカバリーも素早くした方が良いですが、長く泳ぎたい時にこれは必要ありません。あえて、ゆっくりと回すくらいの気持ちでいましょう。
・キックをたくさん打つ
これも、速く泳ぐ時に必要な行為の一つです。キックは、プルに比べて疲れが溜まりやすい行動です。長く泳ぎたい時には、キックはほぼ打たずに、足が沈まない程度に打つのがコツです。
3.だんだん距離を伸ばそう
水泳を始めてどの位になりましたか?元々泳げなかった方が、10mでも泳げるようになっているのならばそれはすごいことです。
いきなり、1,000メートル泳ごうとしても、それは難しいこと。フォームがしっかりできていたとしても、体力が持たずに崩れてしまうことも考えられます。
まず、25メートルを泳ぎ切ること。そして次に、往復して50メートル泳ぎ切ること。どうしても苦しければ途中で立っても良いのです。
少しずつでも長く泳げるようなると上達したという実感が湧いてくることでしょう。
反対側の壁まで足を付かずに泳げるようになったら、10秒ほど休憩してまた泳ぎ出す。それを繰り返すうちに、自然と長く泳げるようになります。
クロールで長く泳ぐコツは、無理をせずに少しずつ距離を伸ばしていくということだと言えるでしょう。