長距離を見据えた練習をしてみよう | 初心者のためのクロール
「25Mが10本くらいしか泳げないのに、クロールの長距離練習なんて自分には関係ない」と思われる方もおられるかもしれません。
しかし、今、長距離のクロールを楽しんでおられる方も初めは皆さん同じでした。
1.クロールの長距離練習
「長距離なんて」と言われていた方が、いつの間にか好んでクロールの長距離練習をされておられるのをたくさん見てきました。
今は初心者でも、いつまでも初心者という事はありません。
水泳は必ず上達できるスポーツです。
上達した暁に長距離クロールにチャレンジするためには、今の初心者時代でもできる練習はあります。
まだクロール25Mが10本くらいしか泳げない方のための長距離を見据えたクロールの練習方法をご紹介します。
1.いつか泳ぐ長距離のために① 呼吸の回数を変えてみる
クロールはもちろん、どのような泳法でも呼吸のリズムを一定に保つ事はとても大切な事です。
一定に保つ事が重要であって、その回数は特に制限はありません。
そこで、いつも3ストローク1ブレスで泳いでいる人は、2ストローク、または4ストロークにして泳いでみるのも面白いと思います。
まだ初心者なので、いつもやってるリズムが自分のリズムと思いがちですが、ある程度上達してきたら、呼吸のリズムを変えてみると新しい発見があったりします。
回数はもちろんやってみて、という事になりますが、案外楽に泳げたりする回数が発見出来たりします。
逆にどの回数でもしっくり来ないという事が分かると、今までの呼吸のリズムがベストなんだ、という事も発見できます。
あとは、泳ぐ本数によって全体の呼吸のリズム変えてみたり(8本泳ぐ時は3ストロークで12本泳ぐ時は2ストローク、など)、本数の途中から変えてみたり(前半6本は4ストロークで、後半6本は2ストローク、など)してみて、全体の本数が終わった時の呼吸の感じを確認してみるといいと思います。
そうやって少しずつ本数を増やして、それに合わせた呼吸のリズムを探し、結果的に全体が上手くまとまる呼吸を今から探しておけば、実際の長距離1本のクロールの練習をする時の参考になります。
機会があれば試してみても面白いと思いますよ。
2.いつか泳ぐ長距離のために② 休み時間を減らしてみる
いきなり減らすと一気にモチベーションが下がるのでチビチビ下げていきます。
なのでサークルは使いません。
着いたら10秒休むパターンを12本くらい続けて、それを1週目に続けたら、次の週は9秒、次の週は8秒と1秒づつ減らしていきます。
そして休みなしのパターンにつなげていきます。
最終的には休みなしのパターンにつなげる事が目標ですが、慣れるまではその日の気分に合わせて行う事が大切です。
「この前は7秒休んだから今回は6秒」なんて事はせず、その日の気分に合わせて縮めるも良し、伸ばすも良しです。
少なくとも、休み時間が何秒であれクロールを泳ぎ込む事を続ければ、それだけで間違いなく持久力の向上にはつながりますので、長距離を泳ぐ時の土台の練習に確実になります。
2.新しい世界観
水泳の上達には泳ぎ込みは必要な練習です。
泳力とは技術と持久力のセットで泳力となります。
将来も長距離を泳ぐ事はない、と思っておられる方でも、持久力の向上のためにも、ぜひ泳ぎ込みの練習はして頂きたいです。
そしてできれば長距離のクロールにもチャレンジして頂きたいです。
長距離には長距離にしかない世界観があります。
その新しい世界観を体験して頂くためにも、ぜひチャレンジして頂ければ嬉しいです。