背泳ぎで泳いでいて、ゴールで壁に頭をぶつけてしまう…そんな経験はありませんか?
背泳ぎは仰向けで泳ぐため、進行方向が見えません。そのため頭が壁に近づいていることに気づきにくく、ぶつけてしまうケースが多いのです。
この記事では、背泳ぎで壁に頭をぶつけない3つの方法と、フラッグの使い方・距離感を掴む練習法を詳しく解説します。
背泳ぎで壁に頭をぶつける人の特徴
背泳ぎで壁に頭をぶつける人には共通した特徴があります。原因は一つではありませんが、最も大きな要因は「頭が先行して泳いでいる」ことです。
具体的には次のような状態です。
- スタートや蹴り出しのとき、頭から先に出ている
- 両腕が体側(気をつけ)で揃っており、常に頭が無防備になっている
- 壁との距離感がつかめておらず、ゴール直前で慌てる
これらの状態になっている方は、以下の3つの方法を順番に確認してください。
壁に頭をぶつけない方法① スタートは必ず手から
背泳ぎのスタート時に頭から出てしまう方が多いです。初心者の方なら姿勢が安定していない・仰向けへの恐怖心があるなどの理由が考えられますが、ある程度上達した方でもこのクセが抜けていないケースがあります。
頭から先に出る泳ぎ方は、無防備な状態で頭を前に晒しているのと同じです。背泳ぎは前方が見えないため、壁だけでなくコースロープや他の泳者にも頭をぶつけるリスクが高まります。
改善策:片手を頭の前に出す習慣をつける
慣れないうちは片手だけでも構いません。スタートのとき・蹴り出しのときに必ず片手を頭の前(耳の横)に持ってくる習慣をつけましょう。
この習慣が定着すると、泳いでいる最中も自然と腕が頭の前に来るようになり、ゴールで壁に頭をぶつけるリスクが大幅に下がります。
壁に頭をぶつけない方法② 「かいて出す」ではなく「出してかく」
水泳初心者に多いのが、両腕が体側で揃う「気をつけ」の状態になるパターンです。この状態では頭が常に無防備なため、ゴール付近で壁に頭をぶつけやすくなります。
なぜ気をつけで揃うかというと、この姿勢は体が安定して鼻に水が入りにくく泳ぎやすいからです。しかしゴール手前で慌てて泳ぎ方を変えようとすると、体の持っていき方が分からずそのまま頭をぶつけてしまいます。
改善策:手を「先に出す」タイミングを覚える
背泳ぎは「かいて出す(かいた後に手を前に出す)」ではなく、「出してかく(先に手を頭の前に伸ばしてからかく)」のタイミングが正しい動きです。
具体的には次のような感覚です。
- 右手がかく動作に入る前に、左手を水から出して頭の上に伸ばす
- 左手が頭の上に来たことを確認してから、右手をかき始める
- 常にどちらかの手が頭の前にある状態を作る
「頭上で手が揃ったらかく」という感覚で練習してみましょう。常にどちらかの手が頭の前にある状況を作れれば、どのタイミングで壁が来ても頭を直接ぶつけるリスクは格段に減ります。
壁に頭をぶつけない方法③ フラッグを使った距離感覚のトレーニング
背泳ぎには壁から5m手前の位置に「フラッグ(バックストロークフラッグ)」と呼ばれるロープが張られています。これは背泳ぎ選手のために設置されたものです。
フラッグをうまく活用することで、壁との距離感を身につけることができます。
フラッグからのストローク数を固定する
フラッグから壁まで、何ストロークで到達するかをあらかじめ練習で確認します。一般的には3〜5ストロークで壁に届く場合が多いです。このストローク数を体に覚え込ませましょう。
「フラッグを通過したら3かき→タッチ」という流れが体に刷り込まれれば、壁を見なくても正確にターン・ゴールができるようになります。
ゴール手前で手を止める方法(応急処置)
どうしても頭の前に手を持ってくる姿勢が取りにくい場合は、フラッグから数回かいた後に片手を頭の上で止め、キックだけで壁まで進む方法があります。
注意点は、一度手を止めたらもうかかないことです。「まだかな?」と待ちきれなくなって思わずかき始めると、そのタイミングで頭を壁にぶつけてしまいます。止めたらそのままキックだけで壁まで行きましょう。
また、伸ばした手が頭の前に届いていなければ意味がありません。上腕が耳についているか、耳のすぐ横に上腕があるかを確認してください。
壁との距離感を養う練習法
距離感は繰り返しの練習で身につくものです。以下の練習を継続してみましょう。
ノーゴーグル練習
ゴーグルなしで背泳ぎを泳いでみます。ゴーグルがないと天井の景色が頼りになり、壁との距離感覚が自然と養われます。初めはゆっくりペースで短い距離から始めてください。
ターン反復練習
25mを泳いでターン、を繰り返す練習が最も効果的です。背泳ぎのターン初心者向け練習法も参考にして、ターン動作と距離感を同時に磨いていきましょう。
背泳ぎのキックを安定させる
キックが不安定だと姿勢が崩れ、距離感もつかみにくくなります。背泳ぎのキック初心者向け練習で土台を固めることが、壁ぶつかり防止にも間接的に役立ちます。
まず安全確保を最優先に
背泳ぎで壁に頭をぶつける原因は、初心者なら「泳ぎや距離感に慣れていない」こと、ある程度上達した方なら「自分の泳ぎへの慢心」であることが多いです。
いずれにせよ、背泳ぎで壁に頭をぶつけると苦手意識が強くなります。何よりも「自分で安全を確保する」ことを最優先に考えながら練習を続けましょう。
背泳ぎのストロークや泳ぎ方全般については、背泳ぎのストロークのコツも合わせてご覧ください。
コメント