痩せる水泳と痩せない水泳
ダイエット方法はたくさんありますが、水泳もよく選ばれるダイエット方法の一つです。
今回は「水泳でちっとも痩せない」という方のためにその原因を解説致します。
1.おいしい時間
スイミングクラブなどに通い始めて、初めから泳げる状態で入会する場合と泳げない状態とでは少し違ってきますが、ここでは泳げない状態で入会された方を対象として見ていきたいと思います。
レッスン料が月謝に含まれている場合、泳げない多くの方はまずその技術習得のためにレッスンを受講します。
そしてレッスンを受講している過程の中でいつの間にか痩せていきます。
その痩せ方は「気が付けば」という方が多いのですが、入会目的は痩せるためだったのに、レッスンを受講し始めると水泳そのものが面白くなってきて、痩せる事は二の次になり、水泳に夢中になっていきます。
自分の体重より泳ぎ方の方が気になり、そちらを楽しんでいるだけだったのに、ある日気が付けば思いのほか痩せていた、という方が多いです。
少しずつでも泳げるようになっていくのが嬉しくて、それをただ楽しんでいただけなのに体重や体脂肪まで落ちるだなんて、こんな嬉しい事があっていいのかと少し怖くなってしまうくらいですよね。
でもご安心ください。
そんなおいしい時間はそうそう長くは続かないのです。
2.痩せる水泳と痩せない水泳
水泳と体重の推移には、その方の泳力、つまり上達ぶりと関係しています。
その過程の中で痩せる水泳と痩せない水泳に分かれていきます。
まずは水泳で痩せることと水泳が上達していく事の関係をみてみたいと思いますが、時系列でみると以下のようになります。
①泳げない ②少し上達する ③かなり上達する
これを「痩せる」に関連した言葉に置き換えると
①すごく痩せる ②現状維持 ③リバウンド
となります。
更にこれを「泳いでいる状態」に関連した言葉に置き換えると
①泳げないから必死にバタバタする ②少し泳げるけどまだ必死 ③楽に泳ぐ
更に具体的な「泳ぎに使用している部分」に当てはめると
①必死でバタ足 ②手と足とをまずまず使う ③手だけで泳ぐ
となります。
もう一目瞭然ですが、瘦せるためにはバタ足、つまり大腿部を使わないといけないという事です。
水泳は上達するにつれ手だけで泳げるようになってきます。
すると、ただでさえしんどいバタ足は、もう無理してまで使おうとはしなくなってきます。
そうなると、もうリバウンドに向けて一直線。
文字通り、今までの苦労は水の泡と化します。
つまり痩せる水泳と痩せない水泳の分岐点は足にあります。
水泳で痩せたければ大腿部=太ももからバタ足をしっかり打つのが一番です。
3.リバウンド
水泳を習い始めた頃はさほど努力をした覚えもないのに、ただ毎日少しずつ泳げるようになるのが嬉しいだけだったのに、それで気が付けば痩せていたのに、泳げるようになった今はちょっとやそっとじゃビクともしないこの脂肪。
確かにキックする回数は減ったけど、ずっと水泳を続けているのになぜこうなったのかが分からないという方は多いです。
リバウンドという言葉は直訳すると「跳ね返り」です。
跳ね返るには跳ね返る「何か」が必要です。
痩せたからと言って「ちょっとぐらいいいかな?」と甘い物の量が増えていませんでしたか?
痩せたからと言って「あと一本だけ」とビールの量が少しずつ増えていませんでしたか?
跳ね返ってくるものにはその原因があります。
水泳で痩せないのではなく、跳ね返る「何か」を取り除かないと何回やっても跳ね返ってきます。
でも大丈夫。
何度跳ね返って来ても「バタ足」でまた立ち向かい、次もまた美しいシュートを決めようではありませんか!
ちなみに今回記載したのは「記事」というより「覚書」なんですけどね。