子供に初めて水泳を習わせる時に親だからしてあげられる事
誰でも何でも初めてがあり、子供には大体のことがほとんど初めての出来事です。
今回は子供に初めて水泳を習わせる時の注意点をまとめてみました。
1.子供の初めての水泳
近年オリンピックでメダルを取る方が増え注目されている水泳です。
水泳は体格で欧米人に負けてしまう日本人が対等に張り合う事のできる競技として「自分もやればできる」と思わせてくれる競技でもあり、日々上達を目指す子供たちも数多くいるスポーツです。
そんな水泳は他にも「喘息を改善したい」とか「体力をつけたい」といった健康上の理由でも色んな年代層の方に利用されているスポーツでもあります。
自分の子供にも何か習い事をと思って初めての習い事に水泳を選ばれる方はとても多いです。
しかし初めての水泳は大人でも緊張するもので、子供なら尚更に緊張します。
子供だけに、そこは親が気をつけてやらなくてはいけない必要性が出てきます。
では子供に初めて水泳を習わせる時は何に気をつけなければいけないのでしょうか?
2.健康状態
初めて水泳をする場面という事で考えると、まずほとんどの子供が幼稚園や学校でのプールが初めてという事になりますが、今回は初めてスイミングクラブに行く時を想定して考えてみます。
なぜ学校のプールとスイミングクラブが違うかと言うと、学校のプール授業における定義は私は分かりませんが、スイミングクラブに来られる方の理由は様々あります。
そして少なくともスイミングはお稽古事の一種ですので、クラブ側はプールにおける公共ルールやマナー指導はもちろんありますが「泳げない子供を泳げるようになるように指導する」のが大前提です。
そのため、学校のプール授業よりはたくさん泳ぐことになります。
泳げる泳げないを問わず、その子供の泳力に応じて学校のプール授業よりもたくさんの事を細かく指導されます。
そこで必要になってくるのが健康状態です。
次は、実際によく起きていた健康不良の状態の事例をご紹介します。
1.健康不良状態①
最も多かったのが貧血です。
そしてその貧血の原因で最も多かったのが「朝ご飯を食べていない」でした。
また朝食のメニューが「菓子パン」や「ピザ」であったり、ひどい物だと「カステラ」や「ケーキ」というものもありましたが、そんな子供もよく貧血を起こしていました。
これは土日の午前中の授業に参加していた子供によく見られた傾向ですが、平日の午後の授業に参加していた子供も、やはり最も多い体調不良の訴えは貧血でした。
平日午後の授業の貧血の原因は色々ありましたが、家庭内の原因で最も多かったのは「寝不足」でした。
貧血を起こした子供に「夕べ何時に寝た?」と聞くと、その年齢で平均的に寝る時間よりも大体2、3時間遅い時間でした。
今は子育てをしながら働くのが当たり前の時代ですが、実際それをやっておられる方の苦労は相当なものです。
なので「朝食は必ずこれ!」という事は申し上げませんが、スイミングに行かせる日の朝食と前日の夜の夜更かしには少し注意頂ければと思います。
2.健康不良状態②
次いで多かったのが腹痛です。
そしてその原因の多くは「消化不良」と思われるものでした。
仕事の都合でスイミングクラブの送迎バスを利用される方はたくさんおられました。
そして道中、お腹が空かないようにという心遣いで子供におやつを持たせる親御さんは多いです。
それはもちろん行きと帰りの分なのですが、持たされた子供は言う事を聞くはずもなく、半分くらいの子供はすべてのお菓子を行きの道中で食べ尽くします。
おやつの多くはチョコレート菓子やポテトチップスなどの油で揚げてあるお菓子なので、それ自体が消化が悪いのに手伝って、行きと帰りの分をすべて食べてくる、というより食べながら玄関から入ってくる子もよく見かけましたが、その状態での直後の水泳なので消化不良の腹痛を起こさない方がおかしいです。
しかし、消化が良くて手軽に持たせることの出来るおやつなんかほとんど無いです。
なので持たせるなとは言いませんので、予め持たせる量は調節しておかれる事をお勧めします。
3.見ててもらえるだけで
子供を水泳に行かせる前に家庭で出来る代表的な注意点をご紹介致しましたが、これが初めての水泳となると、緊張により起きなくてもいい体調不良も起き易くなってくるものです。
親が注意してても、前の晩は寝付けないかもしれませんし、当日の朝食もあまり欲しくないかもしれません。
その反動でちょうどスイミングに行くちょっと前の時間あたりにお腹が空いて、おやつをたくさん食べてしまうかもしれません。
で、いざスイミングクラブの玄関をくぐると緊張も2割増しになってきて、痛くないはずのお腹が痛くなるのも不思議ではありません。
いくら親が注意していても、です。
そんな時、言ってあげて下さい。
「ずっと見てるから」と。
それだけで子供は一気に落ち着きます。
最後の注意点は「見てあげる」です。
但し見てあげるだけで、もしプールサイドで見学できたとしても、口や手を出してはいけません。
せっかく「初めて」の扉を子供が一人で開けようとしているのに、親が口や手を出した時点で、その子の「初めて」はなっかた事になってしまいます。
子供も本当は甘えられるものなら親に甘えたい、一緒に扉を開けてもらいたいという気持ちがどこかにあるので、親が手を出そうとしたらすんなり受け入れてしまいます。
それを敢えて親が何も言わず見てるだけとなったら子供は子供なりに腹が座ってきます。
そこでやっと「初めて」クリアです。
でもやっぱり誰でも初めては不安です。
だから「親は手伝ってくれない」と諦めがついて自分でやる覚悟ができたとしても、やっぱり見てては欲しいんです。
そして見ててくれるだけで出来ない事も出来るようになります。
色んな家庭環境があるので、もちろん毎回とは言いませんが、せめて初めての時だけは最初から最後まで見ててあげて欲しいと思います。
それは親でしか出来ない子供が上達できる術なので。
これから子供に初めて水泳を習わそうと思っておられる方はぜひ参考になさって頂ければと思います。
子供を見ててあげて下さい。
子供を見ている間はできればスマホを見るのはお休みして欲しいのは個人的な希望ですが。