クロールの遠泳のコツ | 水泳が上達する練習メニュー
水泳にはいくつかの種類があります。速さを求める競泳、長く泳ぐ遠泳、水の中で華麗に舞うシンクロなど様々な競技があります。
その中でも遠泳は、競うだけではなく一般のスイマーでも長く泳ぎたいという方がいますので一番身近に感じられる種類です。
今回は、クロールで遠泳をする際のコツについてご紹介致します。
1.遠泳で気を付けたいこと
遠泳という名前は聞いたことがあるけれども実際どんなものかはよく知らないという方が多いかと思います。遠泳とは、海や湖、川などで長い距離を泳ぐことを指します。
現在学校などでも、授業の一環として行われていますが、水泳の競技としてもオープンウォータースイミングという種目があります。泳ぎ方は、定められてはいませんが楽に泳げるクロールかもしくは平泳ぎで泳ぐ方が多いです。
遠泳は、速く泳ぐことよりも長い距離を泳ぎ切ることが重要とされるため、ストローク数をなるべく少なく、呼吸をみださないようにするのが遠泳のコツのひとつと言えます。
2.遠泳でのクロールのコツ
水泳を始める方の中では、クロールで長く泳げるようになりたいという目標を掲げる方が多くいらっしゃいます。そういったスイマーの方は、遠泳の為のクロールを習得するとクロールの上達の近道になります。
クロールで遠泳を行う際に最も重要なのは、【息継ぎ】です。陸上でのマラソンでもそうですが、無理をしないで呼吸をし、心拍数を上げないことで長く走ることが出来ます。
遠泳も同じように、楽に呼吸をすることが重要です。その為にはしっかりと息を吐き出し、呼吸をしましょう。
呼吸は、しやすい方で行ってください。右でも左でもかまいません。
もちろん、両方でも問題ないですが、片側で呼吸をするかたは2回に1度呼吸、両側で呼吸をする方は3回に1度呼吸をするくらい多く空気を取り込むと良いでしょう。
次に重要なのは、【キックに頼らない】ということです。
一般的に短い距離を泳ぐ上では、キックをしっかり打つことが早く泳ぐコツとなりますが、遠泳の様に長い距離を泳ぐ際にキックをたくさん打つことは疲れる原因になります。出来るだけ、腕のストロークを大きくして1ストロークで長く進める様にすると良いでしょう。
最後に、【ストリームラインをしっかりと保つ】ということが言えます。
遠泳では、出来るだけ体力を使わないように泳ぐことが必要になりますので、身体の軸がぶれてしまうと同じ力でも前に進む距離が短くなってしまいます。下半身が沈まないように少しだけ腰を反らせて、体が水面に一直線に浮かんでいる状態を保つようにしましょう。
通常、クロールでの目線は真下ではなく少し斜め前を見るようにします。しかし遠泳でクロールを泳ぐときには、首を楽にして下を見ているようにしましょう。斜め前を見る時には少し首に力が入りますので、肩にも力がはいってしまいます。
出来るだけ体力を使わないようにするために、首から力を抜き目線も一番楽な位置で良いというわけです。
以上のことが、クロールで遠泳を上達させるコツになります。
とにかく力を必要以上に使わないように省エネで泳ぐようにしてみましょう。