クロールで楽に長く泳げるキックのタイミング

クロールを泳ぐとき、キックを強くたくさん打つと速く泳ぐ事ができますが、太ももの大きな筋肉を使うので、その分疲労も早く蓄積されます。

クロールのキックはストローク(手の動き)の補助的役割と考え、長く楽に泳ぐために自分に合ったキックのタイミングを習得しましょう。


1.キックの種類

クロールのキックは2ビートキック・4ビートキック・6ビートキックの3種類があります。

基本は1ストローク(右手と左手を1回ずつ)に6回キックをうつ6ビートキックだと言われています。

でも、競泳選手でも長距離を泳ぐような練習の時にずっと6ビートで泳ぐ事はまずありません。キックの回数が増えるほど疲れるからです。

長時間、長距離を泳ぐときは1ストロークで2ビートキック、4ビートキック、変則キックなど自分に合ったタイミングで軽くうつキックができるようになると楽に泳げるようになります。

もちろん、6ビートが自分に一番合っていたら、6ビートキックで疲れないように泳ぐといいでしょう。
 

2.泳ぎの中のキックのタイミング

泳ぎの中で手足のタイミングをしっかり取ることで体を安定させ、大きな推進力を生み出すことにつながります。

逆に、どんなに上手にキックが打てていても、手足のタイミングが合わないと泳ぎがバラバラになってしまって推進力が半減してしまいます。

キックの種類は3種類、クロールのキックの基本は6ビートと述べましたが、すべてのキックの基本は2ビートキックだと言えます。

右手を入水するときに左足を、左手を入水するときに右足をタイミングよくキックするのが2ビートです。

一かきごとにトン、トン、トン、トンとリズムよくキックするので、歩いている時と同じく左右が連動する動きなので、比較的簡単にできるようになります。

一かきに2回キックするのが4ビート、3回キックするのが6ビートですが、2ビートと6ビートはこの左右のタイミングがずれないのでキックしやすいですが、4ビートは3回目のキックが左右逆になるため、体がぶれてしまい特に初心者の方にはタイミングがとりづらいキックです。

また、変則キックは4ビートの左右のバランスを崩さないために、右・左・左・右・トン・ト・トン・ト、というリズムで2ビートの延長のようなキックです。

どのキックでも、重要なのは手の入水の時に打つキック、例えば6ビートでは1回目と4回目です。

競泳の50メートルのように短距離を速く泳ぎたいときはすべてのキックを強く速くうちますが、長距離でも6ビートが一番やりやすい時は1回目と4回目を強く、その他はそれほど強く打つ必要はありません。

トン・ト・ト・トン・ト・トというイメージです。自分のやりやすい種類のキックを習得し、手足のタイミングをうまく合わせて、クロールをバランスよく泳ぎましょう。

コメントをどうぞ

CAPTCHA


サブコンテンツ

このページの先頭へ