クロールのキックが進まない原因と直し方|水泳が上達する練習メニュー

クロールは推進力の約70%を手の動き(ストローク)で生み出している泳法ですが、下半身を沈まないようにしたり、速く泳ぐためにはキックもとても重要になります。逆に、キックが上手にできていないとせっかくストロークで生まれた推進力が悪いキックによる抵抗で相殺されてしまったり、下半身が沈んで泳ぎ続けられなくなったりします。クロールのキックが進まない原因を知り、正しいキックができるように練習しましょう。


1.クロールのキックが進まない原因

クロールのキックが進まない時は、膝を意識しすぎている可能性があります。

膝が曲がりすぎて水しぶきが上がるほど強いキックを打っていたり、膝を胸の方に引き付けてモモ上げのような動きになっていたりしませんか?

水を実際に蹴るのは膝から下、足首から先なので膝から下に意識が行きがちですが、力を入れて動かすのは太ももからです。

太ももから大きく動かすことで無駄のないしなやかなキックがうてるようになります。

紐の端を持ってしならせる様子をイメージすると解りやすいでしょう。

また、強く速いキックを打とうとして足が棒のように硬くなりすぎて、小刻みに痙攣しているようなキックになっていることも考えられます。

このようなキックは疲れるばかりでだんだん下半身が沈んでくる原因にもなります。

クロールのキックは太ももから大きくゆったりと動かすことが大切です。


2.正しいキックを身につける練習

クロールのキックが進まない原因がわかったら、基本のキック練習から見直してみましょう。

基本を繰り返し練習することが水泳の上達の早道になります。

初めに腰かけキックで膝から下の力を抜いて、太ももだけを大きく動かす練習をします。

膝をあえて曲げなくても、太ももを大きく動かすことによって、足と水の重みで自然に膝が曲がり足先に力が伝わっていることを、目で見て認識すると実際に泳ぐときにイメージしやすいでしょう。

この時キックが上手に蹴れていたら、水を蹴り上げたつま先の位置ににゼリー型に水が盛り上がるので目安にしてください。

小刻みな硬いキックになってしまっている場合もこの方法が効果的です。

初めは大げさなぐらい足の付け根から大きく動かして(大股で歩くイメージ)、太ももを大きく動かす感覚をつかんでください。

正しいキックの動きを目で見て把握できたら、板キックやグライドキックで浮いた状態で練習を繰り返します。

正しいキックが身についたら、実際に手の動きを付けてコンビネーション練習をする時に、意識して足を動かさなくても腕の動きに合わせて自然と足が動くようになってくるので、手の動きに合わせて軽く打つ程度にします。

このレベルまで正しいキックが自分の物になっていると、速く泳ぐときに強いキックを打っても無駄な力が入ったり膝が曲がったりすることなく、効率的なキックが打てるようになるので、基本のキック練習を繰り返し行って、しっかりと身につけておくことが大切です。

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