水泳の基本泳法自由形の泳ぎ方を知ろう
水泳を習ったことがある人はご存じかもしれませんが、まず一番最初に覚えるのは【自由形】という泳ぎ方です。
自由形は、一番楽にかつ簡単に覚えることの出来る泳ぎ方なので水泳をこれから始める方は是非覚えてみましょう。
1.なんで自由形という名前なの?
水泳の【自由形】とは、通称【クロール】と呼ばれる泳ぎ方を指します。それではなぜ【自由形】という名前なのか不思議に思いませんか?
水泳では、基本的に4つの種目に分かれているのですがこの中で【自由形】のみ泳法が定められていません。
つまり、どんな泳ぎ方をしてもいいということです。
といっても、一般的にはクロールが一番スピードの出る泳法と言われていますので、競技種目で自由形となるとクロールで泳ぐのが基本とされます。
自由=フリーですから、【フリー】と呼ばれることも多い泳ぎ方になります。
2.自由形の泳ぎ方の基本(キック編)
自由形の泳ぎ方は、腕を片方ずつ回し、顔の目の前に右手がある時には左手は太もも辺りにある状態になります。
足は【バタ足】とよばれるその名のとおりバタバタとさせる動き方です。このバタ足ですが、動かし方が基本的に3種類あります。
・6ビート
・4ビート
・2ビート
の3種類なのですが、ビート?はて??と思う方も多いことでしょう。
【ビート】とは、片手が顔の前から一周して顔の前に戻るまで足が何回バタバタするかの回数を指します。
つまり数が大きければ大きいほど、たくさん足を動かすということになります。
短距離を泳ぐ方は多くキックをした方が早くなりますし、長距離を泳ぐ方は逆に少なくキックをしたほうが体力を使わない泳ぎ方になります。
自由形のキックでは、少し内股気味に意識するとよいでしょう。
逆にがに股になってしまうと、水が逃げてしまう為うまくとらえることが出来ず、進む距離も減ってしまいます。
楽に早く泳ぐためには効率よく水をとらえることが肝心になります。
3.自由型の泳ぎ方の基本(スクロール編)
それでは次に、手の動かし方になります。まず、体をまっすぐにして伸びをするような姿勢を取ります。
イメージとしては木の枝になったようにお腹をひっこめて背中が丸まらない様にしてみましょう。
自由形なのだからとにかく手を回せばいいと考える方も多いようですが、これでは無駄に体力を使ってしまい、すぐに疲れてしまいます。
楽に泳ぐにはリラックスをしてただ回すだけではなく滑らかに回してみましょう。
回し方ですが、顔の前から【S字(左手の場合)】を描くようにするととても良いスクロールが出来ます。右手の場合は逆ですね。
但し、キックでもそうですがしっかりと手のひらで水をとらえることが出来ないままS字に手を動かしても水が逃げてしまうだけになります。
外側に手を動かす際は少し外側に手のひらを向ける。内側に動かす際は少し内側に手のひらを向ける。この事を意識してみましょう。
しかしS字に、S字にとそのことばかりに気をとられてしまうと無理に動かす事になってしまいます。
絶対にS字にしなくては泳げないというわけではありません。
水をとらえることが出来ていれば、S字にならなくてもしっかりと前に進むことが出来る泳ぎ方が自由形です。