背泳ぎの基本姿勢、ストリームラインと腹筋の関係
背泳ぎを上手に泳ぐにはストリームラインを維持することが大切です。
ストリームラインは水泳の基本姿勢なので、他の種目の時にもこの姿勢を取りますが、上向きと下向きの違いで体の使い方も異なります。
特に背泳ぎでは腹筋をしっかり使うことが必須となります。背泳ぎに特化して練習すると、理想的な体系になるとも言われ、ダイエットに向いている泳ぎともいえます。
1.ストリームラインと腹筋
ストリームラインは手を上にまっすぐ伸ばし、指先から足先まで一直線になった姿勢です。
上向きでこの姿勢を維持しようとすると、腹筋を使って腰を高い位置に維持し、下半身が沈まないようにすることが大切です。
しかし、あまり高い位置すぎて足が水面から出てしまうと、有効的なキックを打つことができません。
でも体が立ってしまうほど下半身が沈みすぎてもいけません。体が立ってしまうと大きな抵抗を生みますし、うまくキックできないからです。
足が沈みすぎず、水面から出ない程よい斜めのストリームラインを維持するために腹筋の力が必要になります。
また、背泳ぎでは体全体の筋肉を使って体をまっすぐに安定させる必要があるため、他の筋肉もバランスよく使って泳いでいることを意識しましょう。
2.腹筋と背筋を使ってストリームラインを維持しましょう
水に浮いた姿勢は腰やお尻が沈まず、ストリームラインを取った時におへそが水面ぎりぎりのあたりをキープしている状態が理想です。
この姿勢を維持するためには、常に腹筋と背筋を使ってきれいな流線型を取ることが必要になります。
このように腹筋と背筋を使った泳ぎをすることで次第に筋力が鍛えられていきますが、普段から意識して腹筋や背筋を鍛えることで、より早く背泳ぎが上達するでしょう。
背泳ぎは、体の前でなく横で交互に手を動かして水をかくので、その度に体が左右に振られてしまいます。この時、体を上向きに維持するために体側の筋肉を使います。
また、キックの時も足の太もも、ふくらはぎの前後に筋肉を、頭の位置をキープするために首筋、そして腹筋、背筋、胸筋など、ほとんど体全体の筋肉をバランスよく使うので、体幹も鍛えられて均整のとれた理想的な体系を作ると言われているのです。
バタフライや平泳ぎの選手が女子選手でも胸筋や上腕の筋肉がより大きく発達しているのに対し、背泳ぎの選手は比較的スレンダーな体型の人が多いことでもわかると思います。
背泳ぎを上手に泳ぐために、腹筋や体全体の筋肉をバランスよく使い、きれいなストリームラインを維持できるように心がけましょう。
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