クロールのクイックターンのコツ|水泳が上達する練習メニュー
クロールをマスターして50メートル以上泳げるようになったら、クイックターンを身につけたいですね。上級者の方が素早くクイックターンをして泳いでいる姿はとても格好よく見えますし、水泳ではクイックターンができたら上達感がぐんとアップします。難しそうに思うかもしれませんが、コツさえ覚えればクロールのクイックターンは誰でもできるようになります。
1.クロールのクイックターンのコツ
クロールのクイックターンは、泳いできた推進力を利用する、なるべく体を小さくする、まっすぐ回転する、壁との距離感をつかむ、というのが基本的なコツになります。
マット運動の前転と比較して、頭や手のひらをマットにつけて回転するのと違って、支えるところがないという面では少し不安定に感じるかもしれませんが、水中で体が軽いことや推進力を利用するのという点では回転はしやすくなります。
でも一番の違いは何もしないで回転すると鼻から水が入ってターンどころではなくなってしまうというところ。
クイックターンの動作に入ったら、息を止めてしまうのではなく鼻から息を吐くことを忘れないようにしましょう。
2.クイックターンの練習
いきなり壁際でターンの練習をしようとすると、ぶつかることを気にしすぎてうまく回転できないので、まずはクロールを25m泳ぎながら、5〜6回程度手をかいたら回転する練習を繰り返しましょう。
呼吸をして1・2で気を付けの姿勢になり、1回ドルフィンキックを打ちながら頭をおなかの方に引き付け、膝を曲げてかかとをおしりに引き寄せます。
回転しようとすると水中で逆立ちするような体勢になってしまってうまく回れなかったり、上下左右がわからなくなってしまったりするので、小さく二つ折りになることで、泳ぎの推進力と頭を下げる勢いで下半身が回るイメージです。
この時まっすぐ回転できていたら立った時に進行方向を向いています。
初めはなかなかまっすぐ回転できなかったり、立った時に斜めを向いてしまうことが多いと思いますが、まっすぐスムーズに回れるようになるまで繰り返し練習してください。
水泳の上達にはこの反復練習がかかせません。
まっすぐ回転できるようになったら、実際に壁際で練習しましょう。
5mのラインの少し前から泳ぎ始め、5mのラインから何かきでターンをすればちょうどいいか、繰り返し練習して自分のタイミングを見つけてください。
うまく壁との距離をとってターンができるようになったら、壁に足がつくと同時に上向きから斜め上向きで上半身はストリームラインを取り、勢いよく壁を蹴りながら下を向くと、素早くきれいなクイックターンができるようになります。
焦らず、段階的に繰り返し練習しましょう。