水泳に効くウエイトトレーニングをチェック!
一昔前、日本では水泳選手にウエイトトレーニングをさせることはあまり良いとはされていませんでした。
というのも、水泳では体を水に浮かしていかに抵抗なく柔らかく泳ぐかがタイムを上げる重要要素と考えられていたので、ウエイトトレーニングを行い筋肉をたくさんつけることにより、身体が硬くなったり筋肉で沈みやすくなると思われていたからです。
確かに、筋肉は脂肪に比べて水に浮きにくいです。しかし、海外では筋肉がついている身体の大きな選手が活躍しています。元々身長も日本人は高い方ではないので、世界大会では余計華奢に見えていたことでしょう。
現在は日本でも、ウエイトトレーニングも水泳に必要とされていますので様々なトレーニング方法が取り入れられています。今回は、水泳に効くウエイトトレーニングについて紹介致します。
1.パワーをつけよう
水泳では、手で水を押し出したり、足で水を蹴る動作により前に進みます。その為には、ある程度パワーが必要になります。パワーが必要になるということは、必然的に筋肉を鍛えることが重要となります。
競泳選手は、水の中の動作以外にも、スタート時やターンの際の蹴る力を強くすることもタイムアップには大変重要な要素になります。蹴る力は下半身を鍛えることで得ることが出来ます。
しかし、下半身だけ鍛えるというのはバランスが悪くなってしまいますので、全身の筋力を鍛えてパワーアップをはかりましょう。
2.がむしゃらに鍛えるのはNG
ウエイトトレーニングを行えば、タイムが伸びるのかというと残念ながらそんな簡単なことではありません。ウエイトトレーニング行うことで、筋力アップになりますが元々の泳ぎ方が変わってしまう可能性もあります。
短距離の選手は筋力をつけてパワーで泳ぐというのも一つの方法ですが、長距離の選手はパワーで泳ぐというよりも、逆にいかにパワーをセーブして泳ぐかという泳ぎ方をする方が多いでしょう。
その様な方ががむしゃらにウエイトトレーニングを行って筋肉をつけると、元々の泳ぎ方が変わってしまうことも考えられます。陸上でのウエイトトレーニングと共に、スイム練習とのバランスを考えて鍛えましょう。
3.ウエイトトレーニングメニューを考えよう
ウエイトトレーニングで筋力アップをするのは良いのですが、身体がまだ出来ていない小学生や中学生の頃からあまりに重いダンベルを持って練習するのはよくありません。
成長期に筋肉をつけすぎてしまうと、身長が伸びなくなったり本来であれば成長する箇所が筋肉によって成長出来なくなることもあります。
子供の頃は、軽めのダンベルにして、段々と負荷を重くしていくと良いでしょう。また、筋力を発達させるためには休養も必要となります。
これは水泳選手だけに言えることではありませんが、ウエイトトレーニングをやり過ぎて疲れが溜まり、身体の回復力が追い付かないとオーバーワークになってしまいます。
これではいい筋肉は付きません。トレーニングをして程よい疲れが出るけれども、一晩寝ると翌日にはしっかりと回復出来ているというのが一番良いバランスと言えるでしょう。