初心者のためのクロールの泳ぎ方
クロールはすべての泳ぎの基本となる泳法です。クロールの泳ぎ方を覚えると他の泳ぎ方も上手になるので、正しい泳ぎ方をマスターしたいものです。
競泳選手のように、速くかっこよく泳ぐためにはたくさんの細かいコツがありますが、ここでは初心者の方でも楽しく泳げるクロールの泳ぎ方をご紹介します。
1.クロールを泳ぐ3つのポイント
クロールの泳ぎ方のポイントは、大きく①手の動かし方、②息継ぎ、②キックの3つに分けられます。
初心者の方は、まずこのクロールの泳ぎ方のポイントごとに練習しましょう。
ポイントは3つですが、クロールの場合キックは手の補助的役割と考えられるので、ポイントを手と息継ぎにしぼることができます。
正しい手の動きと息継ぎをマスターしたら、足が沈まない程度にキックをする楽な泳ぎ方でまずは25メートル達成を目標にしましょう。
2.手の動きと息継ぎをマスターしましょう。
手の動かし方は、初心者の方は手のひらで水を押しながら太ももまで一直線に水をかくといいでしょう。手首を少し曲げ、水の重さを感じながらしっかりとかきます。
この時、肘を引きすぎると手のひらで水をとらえることができなくなり、水をしっかりかくことができなくなるので、できれば肘をしっかり立てて水をかきましょう。
まずは両手を親指をそろえてまっすぐ伸ばしたケノビの状態から、片手ずつ大きく手を回します。一方の手をかき終わって一旦前で揃えてからもう一方の手をかき始めます。
腕の回し方を練習するとき、一度陸上でまっすぐ前を向いたままぐるぐると両手をまわしてみてください。体を動かさずに両手を回すのは意外に難しいと実感していただけると思います。
次に、肩を少し前後に動かして体をひねりながら両手をぐるぐる回してみると、とても回しやすいことがわかります。
水中でも、これと同じように右手をかいているときは左手を、左手をかいているときは右手を少し前に伸ばして体をローリングさせて泳ぎましょう。
手を前に戻す時は、肘の力を抜いた状態で伸ばして大きく前に戻します。
このように、水中では手のひらで水を押していることを意識して、空中では力を抜いて大きく手を回せるようになったら、息継ぎを合わせます。
息継ぎは、まず止まった状態で練習しましょう。顎が上がった状態で前向きに顔を上げるのではなく、顎は軽く肩についている感覚で、真横か後ろを向いて、なるべく水面近くの空気を吸うようにします。
水中では息を止めずに自然に吐き、顔を上げるときに一気にパッと残った空気を吐きます。空気を全部吐くことにより、自然と息を吸うことができるので、吸うことはあまり意識しなくて大丈夫です。
止まった状態やビート板を使っての息継ぎ練習ができたら、いよいよ実際に泳いでみましょう。
顔を上げるタイミングは、初めは自分の楽なタイミングでいいですが、あまり早くから上げすぎると体が沈んでしまうので注意しましょう。
このように、手を大きく動かし、なるべく自然に近い呼吸で、力を入れずに軽くキックを打つことが楽にクロールを泳ぐコツです。
初心者の方でも楽にクロールを泳げる泳ぎ方を覚えて、楽しく泳いでくださいね。