ブレスの練習方法 | 背泳ぎを泳ごう

背泳ぎは顔が出てる泳ぎ方なのでブレスもいつでも出来て楽な泳ぎ方です。

ただしそれは、きちんとブレスが出来れいればの話です。


1.背泳ぎのブレス

背泳ぎはブレスの、特にその形の練習をわざわざやりません。

理由はもちろん顔が予め水面上に出ているから。

仰向けになるだけで背泳ぎのブレスの形は完成です。

しかし、個人メドレーを泳いだ時のことを思い出してみて下さい。

大概の方が、一番息が苦しいのは、平泳ぎの一かきひと蹴りの時。

通常の平泳ぎの一かきひと蹴りの時は、慣れてくると25Mプールの半分くらいまで行けるのに、個人メドレーの時の一かきひと蹴りの時は、頑張っても10Mくらい、下手をすれば、
一かきひと蹴りそのものも出来ない、という方は多いです。

出来ない理由は息が苦しいから。

息が苦しい要因の一つは、背泳ぎの時、きれいにブレス出来ていないからという事が挙げられます。

出来ているようで出来ていない背泳ぎのブレス。

今回は背泳ぎのブレスの練習方法をご紹介します。


1.背泳ぎのブレスの練習方法① 顔をわざわざ水に浸ける

背泳ぎのブレスのためだけの練習なので、背泳ぎ全体で見れば、その上達の妨げになると言われる方もおられるかもしれませんが、初心者の苦肉の策と思って大目にみて頂ければ有難いです。

私が自分で考えて実際にやっていた練習方法です。

左右どちらかの手が入水した時、そのタイミングに合わせて顔を水に浸けてしまします。

具体的には、右手が入水した時はそのまま上を向き、左手が入水した時は手を深く入れ、それに合わせて顔も横向きに沈めて行きます。

ちょうどクロールのブレスの、ちょっと手前の格好になります。

要点は、顔が水の上に出ている時と、水に沈んでいる時の2つの状態を作り、息を吐く場所と吸う場所を明確にする事です。

背泳ぎのブレスがなかなか上達しない理由の一つは、ブレスのリズムが取れない事が挙げられます。

それを形を変えることで「吐く場所」「吸う場所」を定期的に設け、それに合わせてブレスを行い、ブレスのリズムを取るようにして行きます。

リズムが整うとブレス全体が整うようになり易いです。

慣れてきたら横向きに沈まず、仰向けのまま沈むようにしていき、出来るだけ背泳ぎの姿勢を崩さない方向に変えて行きます。


2.背泳ぎのブレスの練習方法② 息を止める

①と要点は同じで、息を吐く時と吸う時を明確にすることです。

背泳ぎのブレスのタイミングで一般的なのは、片手が入水した時に吐いて、もう片方がが入水した時に吸う、という感じです。

その「吸って」「吐いて」を、「吸って」「止めて」「吐いて」と、吸うと吐くの間に止めるを入れます。

その事によって、吐く時に勢いがつき易くなり、しっかりと吐けるようになります。

しっかりと吐ければしっかり吸い易いです。

また、吸うと吐くの間に止めるを入れて、「吸う」「吐く」の動作そのものをより明確にする事でブレスのタイミングを取り易くします。

ただし、あくまでも背泳ぎのブレスのための練習となりますので、慣れてきたら止める動作は外すようにして下さい。


2.ブレスを整えるためにはリズムを整えるのが一番

本来、呼吸という動作は澱みなく、滞りなく、常に延々と行われています。

普通に生活の中での陸上の呼吸では、もうその動作が当たり前過ぎて、いつ吐いているのやら、いつ吸っているのやらまったく分かりません。

でも息が苦しくないという事は、ちゃんと呼吸出来ているのだと思います。

でも陸上で生活していても息が苦しくなる時があります。

一番分かり易い所で言うと、ちょっと走ったりすると、特に走る事に慣れていない人はすぐ息があがります。

心拍数が、とか色々理由はあると思いますが、要は、それまでのリズムが崩れたから呼吸のリズムも崩れ、結果息が乱れてしまう事につながります。

それが証拠に、ジョギングでも、最初は少し息が苦しくても、段々と呼吸のリズムが一定になってくると息苦しさは感じなくなってきます。

水泳は、その特殊な環境のため、陸上の息の仕方とは異なり、他のスポーツと違って、その呼吸の形から練習して来なければなりません。

そんな水泳という括りでも、唯一その形の練習の必要性がないのが背泳ぎ。

しかし形の練習の必要性がないからこそ、しっかりとそのリズムを整えることに重点を置かなければ、泳ぎのリズムも乱れてくることになります。

顔が出っ放しの背泳ぎのブレスこそ、一番練習が必要なのかもしれません。

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