子供への背泳ぎの教え方 | 水泳が上達する練習メニュー
背泳ぎは、水泳の中で唯一進行方向が見えない種目です。
子供は恐怖心を感じやすいので、背泳ぎを泳ぐ時に腰が引けてしまう子が多いです。
今回は子供への背泳ぎの教え方を伝授いたします。
1.背泳ぎの泳ぎ方
背泳ぎは、水泳の中でも他の泳法と違い上を向いて泳ぐ種目です。常に顔が水面上に出ているため、いつでも息継ぎをすることが出来ます。
しかし、進行方向を見ることが出来ない為、コース内で曲がってしまったり、いつ壁がくるかわからないといった恐怖心を抱きやすい泳ぎともいわれます。
しかし、背泳ぎのコツを覚えることで今自分がどのあたりを泳いでいるのかを把握することも可能です。いつでも呼吸が出来るという安心感で、逆に一番好きな泳ぎ方になる方も多くいらっしゃいます。
背泳ぎの泳ぎ方は、ほぼクロールと変わりません。クロールの泳ぎ方を逆にしてみてください。片手ずつ動かし、頭の少し横に入水し、太ももまで水を押しだして空中でリカバリーして再度入水するという繰り返しです。
クロールと違う点は、キックにあります。クロールでは下に蹴るアップキックのみでしたが、背泳ぎではダウンキックとアップキックがあります。
浮力を得るためのキックと推進力を得るためのキックと考えましょう。
しかし、子供にこの様な言葉で教えてもわかりづらく伝わらないことが多いので、子供には身体を動かして実際に覚えてもらう教え方が良いでしょう。上達のコツは練習を重ねることにあります。
2.背泳ぎのココが苦手
水泳では、子供と大人では苦手なポイントというのは異なるものですが、背泳ぎでは子供でも大人でも、苦手なことというのはほぼ同じです。苦手なポイントをひとつずつ無くしていく様な教え方を心掛けましょう。
①鼻に水が入ってしまう。
背泳ぎでは、常に水面上に顔があるとはいえ、波が来たりすると水が顔にかかります。これで鼻に水が入ってしまうことが多いという人は案外多くいます。
この問題には、口で息を吸い鼻から空気を吐き出すというクロールで覚えた呼吸方法をそのまま背泳ぎでも使いましょう。常に顔が出ているからと言って、普段の生活の様に鼻で吸い鼻で吐くのではなく吸うのは口からにすることで予防することが出来ます。
また、腰が沈むことで浮き上がらせようと口を水上に出そうとアゴが上がってしまっていることも挙げられます。アゴは引き気味で、目線はおへそを見るくらいということを意識しましょう。
②腰が沈んでしまう。
ただ浮くだけの練習の時には出来ていたまっすぐなストリームラインも、泳ぎ出すと突然腰が引けてしまい沈んでしまう方が多くいます。腰が沈んでしまうことで、水の抵抗となってしまうことや前述の様に息継ぎにも問題が出てきてしまいます。
腰が沈まないようにする練習は、ビート板を持ってのキック練習や腰を浮き上がらせることが出来るヘルパーという道具を巻きつけての練習が良いでしょう。
教え方としては、腰が下がっている状態から腰を支えてあげることで正しい位置はここということを覚えてもらいましょう。腰の位置を正し、浮かせることで背泳ぎの上達に繋がります。