子供への平泳ぎの教え方 | 水泳が上達する練習メニュー
平泳ぎは、一番体力を使わずに楽に泳ぐことの出来る泳法です。
子供は大人よりも浮力がありますので、平泳ぎも泳ぎやすいのですが、身体が柔らかすぎて水をしっかり捉えることが難しいと感じる子もいます。
今回は平泳ぎをマスターしたい子供への教え方について考えてみましょう。
1.平泳ぎとは
平泳ぎは、水泳の4泳法の中で一番体力を使わずに泳ぐことが可能な泳法です。その為、遠泳の際に用いられることも多い泳ぎ方です。
平泳ぎの泳ぎ方は、左右対称です。胸の前で両手をハートを描くように掻き、両足を後方に蹴り出すことで推進力を得ます。
水泳初心者の方がつまづくことの多い呼吸も比較的簡単に行えることから、競技人口としてはクロールの次に多い種目です。競技としてではなく、一般スイマーが泳ぐ種目としては最も多く泳がれている種目と言われています。
平泳ぎは、基本的に一掻き一蹴りが1サイクルとされていて、水泳競技としてはこの順序でなくてはならないというルールがあります。もちろんこれは、あくまでも競技としてのルールですので大会にでるわけではなく一般スイマーとして泳ぐ分にはルールはありません。
しかし、基本的な泳ぎ方を覚えておいて損はありませんので、これから平泳ぎを覚えようとしている子供には基本的な泳ぎ方を教えましょう。
基本の泳ぎ方を覚えることで、一気に平泳ぎが上達するようになります。
2.後ろに蹴り出すことを教えてあげよう
子供への平泳ぎの教え方としては、いくつかポイントがあげられます。まず、水を後ろに蹴り出すコツを教えることが大切です。
子供から平泳ぎの難しいことは何かと聞くと【蹴っても蹴っても前に進まない】ということを多く聞きます。これは、ヒザが前にきてしまっていることが多い為と言えます。
まずは、水の中ではなく陸上でうつぶせになって練習してみましょう。陸上でならば、ヒザが前にきてしまうことはありません。
足を、少し開いた状態でヒザを曲げて、足首をお尻に引き付けます。お尻の少し横に着くようにすることで後ろから見た時に【W】の形になるようにしましょう。
この形を覚えると水の中でもしっかりと水を蹴ることが出来るようになります。
水の中での教え方としては、足の裏を支えてあげる方法が良いでしょう。子供の身体は柔らかいので、足首をしっかりと曲げないとあおり足になってしまい水を捉えることが難しくなります。
3.ポイントで教えよう
子供へ平泳ぎの上達のコツを教える方法は、わかりやすくポイントをかいつまんで教えることです。
子供は柔軟に物事を捉えて覚えます。難しく言葉で教えるよりも、ポイントをわかりやすく説明する教え方が適しています。
例えば、壁を蹴った後のけのびの姿勢を教える時には、【首、肩、手首、ひざ、足首の力をぬいて、体を浮かせてみましょう。特に、首の力を抜きましょう】といったように、一番のポイントを教えてあげることでそこに意識をもってくるようにしてあげましょう。