1500M自由形の練習にはプールの特徴を生かすのがお勧め

競泳選手が行う1500M自由形の練習など想像するだけで恐ろしいです。

でもゆっくり泳げば一般の水泳愛好者の人にだって泳げなくない1500M自由形の完泳とそれにつながる練習方法をご紹介しましょう。


1.1500Mは練習すれば誰しも泳げる距離

「1500M自由形」と聞けば「競泳選手か一般の人でも日々水泳の上達に向け過酷なトレーニングをしている人がやるような距離」というイメージが出てきます。

でも例えば私ですが、「1.5キロ先の本屋に行く」と聞いた時点で、即、車を運転する用意をし始めますが、「1500M自由形を泳いだら1000円あげよう」と言われたら、それはもう喜んでといった感じで、相手の気が変わらないうちにと、さっさと泳ぎ始めます。

私の泳力は100M個人メドレーを泳ぐのに2分以上掛かります。

そんな泳力しかなく加えて陸上運動が苦手な私でも、時間制限さえなければ1500M自由形を泳ぐことは難しいことではありません。

次の章では私のような一般水泳愛好者が1500M自由形という長い泳ぎを、少しでも快適に泳ぎ切るために必要な要素とその練習方法を探ってみましょう。


2.水泳人口のほとんどは一般水泳愛好者

長丁場の泳ぎで必要な練習内容は多々あると思います。

筋トレが必要とかストローク数が重要とか色々気を付けないといけないポイントはたくさんあるみたいです。

しかし一般水泳愛好者にとっては、筋トレもストローク数も正直面倒くさい話です。

というかそれを前提にとなると、泳ぐ前から「自分は対象外」となってしまう人が大多数を占めます。

これから書く内容は、いわゆるアスリートの方々ではなく、水泳人口の大多数を占める一般水泳愛好者を対象とした練習に必要な内容です。

水泳上達に本気の方や大会で好タイムを狙っておられる方にとっては邪道な内容かもしれませんが、水泳人口の大多数は「とりあえず自分のペースで水泳を楽しみたい」という方がほとんどですので、その観点から読んで頂けますようお願い申し上げます。


3.一般水泳愛好者が1500M自由形完泳のために必要な練習内容

いくら一般水泳愛好者とは言え、1500M自由形はその練習をするだけでもそこそこの泳力と持久力は必要です。

ですので練習対象者の条件として、少なくとも100M個人メドレーが完泳出来ている方とします。

では練習に必要な要素とその内容を考えてみましょう。


1.1500M完泳に必要な要素① 壁

泳ぎの中で唯一じっとしていられるのは壁を蹴った力を利用して蹴伸びをしている間だけです。

厳密に言えば決して休憩している時間ではありませんが、とりあえず一般水泳愛好者にとっては手足を動かしている時に比べると楽な時間です。

25Mプールで1500M泳ぐ時は全部で60回壁を蹴ることができ、その都度5Mの蹴伸びをしたら60回×5Mで300M。

1500M-300Mで、実際に手足を動かして泳ぐ距離は1200Mという事になります。

長い距離を泳ぐ場合、これを利用しない手はありません。

なので必要な練習内容①は「蹴伸び」です。

蹴伸びの時のストリームライン確保のための力の入れ具合を工夫してみたり、泳ぎのリズムを崩さずスイムに移行できる壁を蹴る位置や水中での体の高さであったり、研究できるポイントは結構あります。

色々研究され自分に合うやり方を見つけ、繰り返し練習し体に覚え込ませていって下さい。


2.1500M完泳に必要な要素② センターライン

普通の一般的な競泳用のプールではコースロープが張ってあり、各コースにはプールの中に色々線が引いてあります。

その中のレーンに沿って真ん中に書いてある長い線がセンターラインです。

短距離でも長距離でも、特に自由形の場合失敗し易いポイントは「真っ直ぐ泳げてない」という事。

プールは基本右側通行ですが、右側からスタートしたのに着いたら左側というのも初心者によく見受けられる失敗です。

もちろん1500Mを挑戦をしようとしてる人ならもうそんな事はないでしょうが、果たしてバテてきた時もちゃんと真っ直ぐ泳げているでしょうか?

そんな時に役に立つのがセンターラインです。

必要な練習内容②は「目を開けてちゃんと色々見ながら泳ぐこと」です。

フリーレーンで誰も泳いでいない時を見計らい、センターラインを見ながら真ん中を泳ぐ練習をしてみましょう。

「1500Mを泳ぎたい」と指導員に言えば、おそらく日時指定のもとレーンを1本貸してくれると思います。

という事はその時は1レーンに自分一人だけという事になりますので練習の段階からチャンスを見てセンターラインをしっかり見ながら泳ぐ練習をしておかれる事をお勧めします。

右から出て左につけば対角線なので、単純に考えても直線よりは長くなります。

ただでさえ長い1500Mですので、泳ぐ距離は少なくとも1500M以内にしたいものです。


4.あまり難しく考えず

今回は「あまり専門的な事は分からないし出来ないけど、それでもチャンスがあれば1回はやってみたいな」という一般水泳愛好者が1500M自由形を泳ぐ場合を想定した、それに役立つと思われる練習内容のご紹介でした。

特別な筋トレをやったり、ストローク数やタイムを意識したりとかする必要もなく、気軽にチャレンジして頂きたかったので、自分が実際やってみて「これは使える」という内容を掲載させて頂きました。

ただ今レッスンに通っておられる方は今まで通り通うのを続け、フリーで練習されておられる方はいつも通りの練習をこれからも継続して頂く事は最低限の必要な練習になります。

その上でのチャレンジという事になりますので、そのチャレンジの日に向けて、明日からまた水泳の上達を目指して頂ければと思います。

決して出来なくはない目標だし、目先を変えればさほど難しくない目標ですので是非頑張ってみて下さい。

本当に難しくはないんですよ。

25M60本と考えれば。

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